ママ大助かり!簡単な「学生服」裾出し方法
お子さまの成長期を見越して、大きめのサイズの制服を購入しておくご家庭は多いはず。成長するにつれて、裾丈や袖丈などのサイズ直しもご家庭で簡単にできたらいいですね。
学生服メーカー(株)トンボで事業開発推進部に所属する佐藤望さんに、その方法を伺いました。
家庭でできる「学生服」サイズ直し
成長期に着用する制服の上衣、スラックスやスカートの裾・袖丈は、お子さまの成長に応じて、ご家庭でサイズ直しができるような制服が多くなっています。
よくあるお直しの箇所としては、袖口、裾出し、ウエストのサイズ出しなどが挙げられます。
ご家庭でできるお直しの一つに、袖口の折返しを出して長さを出す「袖出し」があります。袖出しのしかたは簡単。トンボ学生服の制服を例に説明すると、以下のような手順で行います。
(1)袖口のボタンを外す。
(2)袖口の表地と裏地を引っ張り、白い糸を確認する。
(3)白い糸を切り、袖口を伸ばす。
(4)アイロンを当て、(1)で外したボタンを付ける。
※対応していない制服もあります
このように、糸を外せばいいだけの袖出しとは違いスラックスの裾出しなど縫製が必要なお直しは、制服を購入したお店やお直し専門店に持って行く場合が多いようです。
家庭でメンテナンスできる「学生服」
成長に応じたサイズ直しやメンテナンスも大切ですが、制服を心地よく着続けるためには、毎日のお手入れも重要になってきます。どんなことに気を付けたらいいのか、ポイントをご紹介します。
・ポケットの中を空にする
学生手帳やちょっとした小物など、ポケットにはついものを入れっぱなしにしてしまいがち。入れっぱなしにしておくと、重みで形崩れをしてしまう原因になるので、美しいシルエットを保つためにも、着用時以外は、ポケットの中は空にしましょう。
・脱いだら必ずハンガーにかける
シワや形崩れを防ぐために、制服を脱いだら必ずハンガーにかけておきましょう。ハンガーはなるべく厚みのあるものが望ましいです。針金のハンガーを使用するときは、タオルを巻くと厚みが出ます。スラックスは、裾を上にしてつるすと、スラックス自体の重みで自然とシワが伸びます。
・ブラッシングでほこりを取り除く
布地の目に沿うように、上から下へブラッシングをします。その日の汚れやほこりを落として、翌日もきれいな制服を着ましょう。
「学生服」の工夫
学生服は、3年間着続けるという特性上、さまざまな工夫が施されています。
佐藤さんによると、「一般アパレルよりも品質の基準を厳しくしているので、毎日着続けられるような品質になっています。ほかにも、上衣のボタンを縫い付けた特殊な糸にボンドの液で接着して糸がほつれない工夫がされていたり、スカートだったらヒダが取れにくにプリーツ加工を施していたりします」など、学生服ならではの工夫を教えてくれました。
スカートのプリーツは取れにくい加工がされていますが、気になる部分があったらアイロンを当てると、またきれいな状態になるそうです。
ちなみに、洗濯前には、ポケットの中を空にして、ほこりなどを払い出し、ほつれやボタンの取れかかっている箇所がないかを確認します。襟や袖口の汚れが激しい場合は、汚れが落ちやすいようにせっけんなどであらかじめ部分洗いをしておきましょう。
「現在では、学生服はご家庭で洗濯できる素材のものが増えていますが、多くのご家庭では《何かあったら不安》とクリーニングに出していることが多いようです。洗濯表示に従ってご家庭で洗濯すれば、丸洗いでき、縮んだり形崩れしたりということはないので、ぜひ気軽にご家庭で洗濯してみてください」(佐藤さん)。
(取材協力:(株)トンボ
http://www.tombow.gr.jp/school/useful/index.html)