いよいよ保育園に入園。慣らし保育で新しい生活を始める準備をしよう

「無事、保育園への入園が決まったけれど、ちゃんと通ってくれるか心配……」とお悩みではありませんか?
お子さまをいきなり保育園へと預けるのは誰でも不安になるものです。そのような不安を解消するために、多くの保育園で導入されているのが「慣らし保育」です。保育園の入園が正式に決まったあとに、通う予定の保育園で行います。

保育園によっては正式入園する前に体験させてくれる所もあるようです。お子さまが少しずつ保育園での生活に慣れるのを目的をとしています。
慣らし保育には、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。また「仕事開始がお子さまの入園後」という場合、保護者が仕事に復帰するタイミングはいつ頃がよいのでしょうか。
慣らし保育の一般的な流れをご紹介するとともに、よくある疑問や悩みについて見ていきましょう。

慣らし保育は、お子さまの成長のための第一歩

保育園に通うことは、お子さまにとって保護者と離れて過ごす初めての時間になるという場合も多いのではないでしょうか。新しい環境に慣れるまでは、誰でもある程度時間が必要です。慣らし保育は、保育園に通うための準備期間といえます。お子さまも保護者も、お互いにとって新しい生活に慣れるための大切なステップです。
期間の長さは、保育園や保護者のかたの状況で異なります。お子さまの様子や保護者の仕事の都合によって、期間を調整してくれる保育園も多数あるようです。
初めのうちは、保育園に着くなり大泣きすることもあるかもしれません。年齢や性格によっても慣れるスピードは異なります。戸惑うかとは思いますが、成長のための第一歩と考え、柔軟な気持ちで見守るようにしましょう。

どのようなスケジュールで進んでいくの?

慣らし保育のスケジュールは、お子さまに合わせて調整しながら進んでいきます。例えば、初日は保護者と一緒に数時間、2~3日目は午前中のみ、4日目は給食まで、5日目はお昼寝もして降園、という具合です。
保護者と離れている時間を少しずつ長くすることで、生活の変化がお子さまに大きなストレスとならないようにしていきます。
しばらくは、保育園から帰ってくるといつも以上に甘えん坊になってしまうこともあるでしょう。少しのことでぐずることも増えてしまうかもしれません。慣れるまでは保育園という場所で気が抜けない時間を過ごすことになりますので、そんなお子さまの気持ちを理解し、たくさんほめてたくさん甘えさせてあげましょう。
また、慣れない環境のなか緊張が続くと、体調を崩しやすくなることもあります。すぐに風邪をひいたり、疲労で熱を出したりするお子さまも少なくありません。保育園から帰って来たらよく休ませ、体調管理に気をつけてあげましょう。

仕事復帰のタイミングはいつがよい?

慣らし保育は、「仕事開始が入園してから」という保護者にとって復職のタイミングを計るときでもあります。慣らし保育が終わったころから少しずつ時間と気持ちの余裕が生まれていきますので、復職の時期を考えはじめるとよいでしょう。
育休の期間も踏まえ、職場・保育園の双方と調整しながら、余裕を持って復職できるよう日程を決めることが大切です。すでに復職しているというかたは、有給を利用するなどしてお子さまとご自身両方が、余裕を持って慣らし保育の期間を過ごせるように考えるとよいでしょう。
保護者が仕事に復帰しやすいよう、勤務開始日より前に入園できる保育園もあります。市町村によっては、求職中でも保育園入園ができる地域もあります。復職を考えているかたは早めに調べておくのがよいでしょう。

保育園を嫌がって泣くときの対応は?

保護者と別れるとなるといつも泣き出す、というお子さまもいると思います。慣らし保育が終わったあと、急に保育園を嫌がるというケースもあるようです。保育園での別れ際、お子さまが泣き出したらどうすればよいのでしょうか。
慣らし保育が終わったとはいえ、まだまだ保育園に残され、お母さんと離れてしまうことが不安なお子さまはとても多いです。お子さまが泣くと心配になりますが、あとは保育士に任せて、明るく手を振りながら預けるようにしましょう。
保護者の姿が見えなくなると泣き止む、ということも多いようです。お子さまを置いて来ることに罪悪感などは持たず、さっと立ち去るのがよいでしょう。
お子さまが言葉を理解できるようであれば、「おやつが終わったら来るからね」「“お帰りの歌”が終わったら来るからね」など具体的にいつ頃迎えに来るかを伝え、安心させるとよいでしょう。
お子さまもそれで納得ができれば、気持ちを切り替えられるようになっていくでしょう。それでも保育園を嫌がる日々が続くという場合は、一人で悩まず保育士に相談してみましょう。保育士も一緒に対策を考えてくれるはずです。

慣らし保育で、新しい生活の準備を

お子さまを保育園に預けるということは、保護者も緊張し、不安になるものです。慣らし保育を利用することで、お互いに少しずつ新しい生活リズムに慣れていくようにしましょう。初めのうちは離れるときに泣くこともあるかもしれませんが、保育園が楽しい場所だと思うようになれば、いつの間にか笑って通うようになるでしょう。
仕事に復帰するタイミングも考えながら、慣らし保育の期間を上手に利用してみてくださいね。

プロフィール



保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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