パパも育児参加!家族にこんないい影響がある!?

最近は保育園の送り迎えや、子どもを連れてのスーパーマーケットでの買い物でも、パパの姿を見ることがとても多くなりました。数年前に比べると、育児に積極的に参加している父親が確実に増えていることがわかります。パパの育児参加、具体的にどういったメリットがあるのでしょうか。


父親は母子関係のバランスを取る存在!?

 育児は本来母親一人が簡単に抱えられるものではありません。「育児ノイローゼ」という言葉がありますが、これはまさに一人で育児を抱えた母親が陥りやすいもの。母親が育児に悩むあまり精神的に落ち込み、冷静な判断ができなくなったり、健康状態に支障をきたす状態に陥ったりしてしまうのです。育児は母親と子どもだけの限られた世界で行われるものではなく、さまざまな人々の協力を得て行うもの。もっとも近い場所にいる父親の存在は、母子関係のバランスを取るためにも非常に大切なものだと考えましょう。

 

ママが育児をがんばることはとてもいいことなのですが、場合によっては「ママがルール」になってしまうことも…。夫婦で育児の方針を話し合い、足並みを揃えることは必要ですが、生活の中で「同じことをしてもママとパパとでは反応が違う」ということは必ずあるはず。これは、子どもにとって喜びや驚きなどの感情の幅を広げることになります。パパが育児に積極的に参加することにより、家庭内ルールのパワー・バランスがより自然なものにもなるでしょう。

 

 

夫婦の連帯感が子どもを安心させ、のびのび育てることができる

 育児を手伝ってくれる人であればパパではなくてもいいのでは…という考え方もありますが、ここでのポイントは夫婦の関係。一緒に育児をしているという夫婦の連帯感に包まれる安心感こそが、子どもにいい影響を与えるのです。また、ふたりの子どもをふたりで育てているという状態こそ、ママの育児の悩みを減らしてくれますし、体力的な負担が減ることで精神的な余裕も生まれます。ママに余裕があると子どもも安心するものです。

 

 

父親の役割は大きくなっていることを、夫婦で話し合いましょう

 昔であればおじいちゃん、おばあちゃんと同居していたり、ご近所との関係がもっと近かったりと、自然に母子の世界は広がっていきました。しかし、現在は核家族化が進み、隣人でさえ関わりを持つことは難しくなっています。その分、家庭における父親の役割は大きくなっていると言えるのかもしれません。

 

とはいえ、このような現状をパパたちが自然に理解できるかといえば、それはとても難しいものです。なにせママは育児上手。自分があやしても泣き止まないし、ママだけに任せても大丈夫なのでは…と、日常のひとこまだけでそう思い込んでしまうものなのです。ぜひ、一度しっかりと時間を取ってご家庭の育児や日本の育児の変化を夫婦で話し合い、パパの積極的な育児参加を促してみてください。子どもにとってママは特別ですが、パパだって特別な存在なのです。

 

 

プロフィール



子育て、教育、ワーキングウーマンなどをテーマにした取材に定評があるフリーランスライター。著書に『間違いだらけの塾選び』『偏差値だけに頼らない私立中学選び』(WAVE出版)、『ひとりっ子時代の子育て』(日本放送出版協会)他がある。

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