子どもの乗り物酔いを防ぐには?
小学生になると、学校の遠足やドライブで遠出またはバスで通学というお子さまもいるかもしれませんが、車に長時間乗る機会も増えてきます。そんなときの悩みで多いのが乗り物酔い。
乗り物酔いをする子は、楽しい遠足も憂鬱になりがち。子どもが元気ないとご両親も心配ですよね。子どもたちが楽しい時間を過ごせる乗り物酔いを防ぐ方法をご紹介します。
子どもは三半規管が未発達
乗り物酔いは、動揺病とも言われています。原因は、視覚情報と三半規管情報の不一致によるもの。乗り物に乗っているときだけでなく、最近では、映像の3Dなどによる3D酔いというものもあり、原因は乗り物酔いと同じです。大人でも車だけでなく、船や飛行機など乗り物酔いをする人がいますが、子どもの場合はとくに三半規管が未発達のため酔いやすいと言われています。
三半規管の未発達に加え、子どもの場合は乗り物の中ではしゃいだり、また乗車時に空腹や満腹時、遠足などの前は興奮して寝付けず睡眠不足や疲労であることも酔いやすい原因になります。
慣れや訓練で克服できる
子どもの頃、酔いやすかった人でも大人になるとほとんど酔わなくなるなど、慣れや訓練で酔いは克服できます。ちなみに、ぶらんこや鉄棒で体が揺さぶられることに慣れることで、酔いにくくなる訓練ができるそうです。
予防対策としては、乗り物に乗ったら遠くを眺めましょう。ゲーム機や読書などは禁物です。乗り物に乗ったら、背もたれに頭をつけて、視界を固定するのもおすすめです。また会話や歌を歌うというのも効果があるようです。遠足のバスなどで歌を歌うことがあったと思いますが、あれは理にかなっていたのかも。
それでもどうしても酔うことが不安、酔うのが嫌で子どもが車に乗りたがらないという場合は、乗り物酔いの薬を飲ませるのも対策のひとつです。薬の成分は、アレルギーの薬にも入っている抗ヒスタミン薬。嘔吐中枢抑制作用があります。薬を飲む場合、酔ってしまってからは効きにくいので、乗り物に乗る前に飲ませましょう。
酔ってしまったら、横になったり、遠くを眺めるように気をつけたり、窓を開けて涼しい風にあててあげてください。
お天気が悪い日など、気圧が低いときに酔うという子どももいます。とくに喘息の子どもは、気圧が低くなると具合が悪くなる場合も。子どもが小さい間は、体質を観察して、対処してあげると子どもも少しラクになるのではないでしょうか。