子どもの怒りは生理反応 大切なのは感情をコントロールする力
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小学校に入ると、これまでのように周囲の大人がサポートする機会が減り、友達とのケンカなどといったトラブルの解決を、子ども自身がしなくてはいけないケースが増える。その際に大切なのは、感情をコントロールする力だ。発達心理学が専門の聖徳大学准教授・佐伯素子氏に伺った。
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怒ってしまうのは生理的な反応です。脳にある扁桃(へんとう)体という部分が、自分の嫌なことや恐怖を感じると、身体反応を起こすようにほかの領域に信号を送ります。静めるには、前頭葉を働かせて思考することが有効だとされています。ただ、この行為は大人でも難しいことなので、子どもは保護者のサポートが必要です。
【STEP1】子どもの気持ちを受け止める
お子さまが怒っているのにつられて強い口調になるのではなく、「あなたはもっとAちゃんと遊びかったのに、帰る時間だと言われて怒っているのね」という風に、気持ちを代弁してあげて、受け止められるくらいの強度で返してあげることが大切です。
【STEP2】怒りを増幅させるのもなだめるのも、考え方次第
怒りの感情は、自分の目的が阻害されたときに起こります。どんなふうに考えると怒りが静まるのか、お子さまと一緒に考えていくとよいでしょう。
お子さまの怒りの気持ちを受け止めずにいると、お子さまは次第に怒りを抑え込んでしまい、怒りの感情だけでなく、うれしい・楽しいといったその他の感情までも表現することが少なくなってしまいます。3~4歳では自己意識が芽生えて、第1次反抗期も始まるため、保護者との衝突も多くなりますが、どんな時でも、保護者は自分の気持ちを受け止めてくれる存在だということを示してあげてください。小さいころからしっかりと受け止めてもらった経験があれば、なにか困ったことがあったら周囲の信頼できる人に相談できるようになります。
出典:小学校入学に向けて、感情をコントロールできる子になる【実践編】 -ベネッセ教育情報サイト
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