卒業式の服装:女の子編

 女の子の卒業式の服装は、ここ数年でずいぶんとカジュアルなものになりました。選択の幅もぐっと広がっています。その年の流行に合わせてもいいですし、卒業後も使えるようなベーシックフォーマルでもいいでしょう。周囲の情報も確認しつつ、本人の希望も十分に取り入れられるといいですね。

 

 


「アイドル風」も、少し気をつければ卒業式フォーマルに

 最近人気を集めているのは「アイドル風」の服装です。ジャケット、膝上丈のスカート、大きなリボン、髪飾りも含め、どこかにチェックの模様を取り入れれば、はやりの服装となります。

 

 卒業式フォーマルとして使うために気をつけるのは、「黒」を基調にすること。また、あまりにもひらひらとしている、きらびやかである、というものは、卒業式にそぐわない可能性があります。「制服」を思わせるような引き締まった印象のものであれば、問題ないでしょう。

 

 そうなれば、もともとよく用いられていた卒業式の服装とそれほど遠くない点もあり、多くのご家庭に受け入れられているようです。なお、壇上に上がることを考え、短すぎるスカートには注意してください。寒さ対策も必要です。

 

 

正統派で決めたい! 卒業式で「袴」デビューしても

 アイドル風のような服装を「アレンジ派」とすると、正統派はスーツやワンピースになるでしょうか。今後普段着で使えるようなものも、ジャケットやボレロで少しだけフォーマルな印象を与えれば問題ありません。黒やグレー、ベージュ、淡いピンク系など、落ち着いた色のものを選びます。

 

 また、昔ながらの「袴」にチャレンジしてみてもいいでしょう。付属品などもそろえて一式レンタルするのがおすすめです。「黒を入れなくては」と気にしなくてよいのも、袴のメリット。色の合わせ方は、業者がきちんとした組み合わせを考えてくれています。

 

 着付けや髪のセットなどで当日の朝が忙しくなる、トイレで気をつけなければならないなど、注意すべきこともあります。着付けしたあと、椅子やトイレに座る練習を少しでもさせてあげましょう。

 

 

自分で選べるのも子どもにとって大きな喜び

 もちろん、着やすさ・動きやすさは重視すべきもの。ですが、もしも子どもが「自分で選びたい」「お友達とそろえたい」などと希望するならば、衣装について当日どんなことに気をつければいいのかを教え、任せてあげるのもひとつの方法です。

 

 きっと、それも子どもたちにとって大きなプレゼントになると思います。

プロフィール



自身も7歳、11歳の子どもを育て、育児・食育・親子問題についての執筆を行うライター。医療・健康・体の不思議、子育て中にもできる美容などにも触れ、さまざまな面から「子どもとの生活」についてのライティング実績がある。講師業では、「脳と体を考える食育」についての情報を提供。

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