お食い初めの贈り物

「お食い初め」を迎える赤ちゃんには、どんな贈り物をすればいいのでしょうか。「食べることに困らず、幸せな人生を歩むことができますように」、そんな願いを込めて用意した贈り物であれば、本当はなんでもいいのですが・・・。どうせなら赤ちゃんとその両親に喜んでもらえるものがいいと思うのは、当然のことです。一緒に考えてみましょう。

 

 


お食い初めと言えば食器!でも、「同じものが2つ」は避けたい

 お食い初めに使えるような食器セットは、贈り物としてもよく選ばれるものです。小さく可愛らしい食器が並ぶさまは、なんとも言えません。しかし、食器セットを贈ることで、赤ちゃんのおうちに「同じような食器セットがふたつもある」という状態になる可能性もあります。既に選んで購入していたり、出産のお祝いでいただいているかもしれません。

 

 食器セットが必要かどうかの確認は、事前に取りましょう。もし不要なようであれば、その流れから「他に必要な食器はないか」「離乳食のためにあると便利なものはないか」など、質問することもできますね。

 

 外国では「銀のスプーン」を赤ちゃんに送る習慣があります。スプーンであれば場所を取ることもなく、記念品として喜ばれるかもしれません。(残念ながら銀は変色などがあり管理が大変なので、日常使いの食器としては適しません。)

 

お祝い金なら「御初膳御祝」として5,000円から1万円程度

 贈り物には、おもちゃ、絵本、洋服などが喜ばれます。いますぐ使うものでなく、少し先に使うものと考えれば選択肢も広がります。たくさんあっても十分に役立つスタイ、靴下、帽子、良質なミニタオルなどもいいですね。

 

 もし迷ってしまうのであれば、お祝い金を渡し、今後の育児に役立ててもらいましょう。水引は紅白の蝶結び、表書きは「御初膳御祝」「祝御食初」「箸揃え」などとして、5,000円から1万円ほどが目安です。

 

御初膳御祝をいただいたら、お返しは「気持ち」で

 さて、最後にお祝いをいただいた側のお話です。お祝いをいただくと、何かと「お返しはどれほどの金額か」と悩むところですが、金額にこだわる必要はありません。お食い初めの食事会に招待したことでお返しとさせていただいてもいいでしょう。

 

 遠方のかたであれば、当日の写真をお送りし、無事お食い初めを終えたことをご報告するという方法もあります。みなさんの祝福を受けた赤ちゃんの笑顔、ぜひ見せてあげてください。

 

 

倉持鎮子

自身も6歳、10歳の子どもを育て、育児・食育・親子問題についての執筆を行うライター。医療・健康・体の不思議、子育て中にもできる美容などにも触れ、さまざまな面から「子どもとの生活」についてのライティング実績がある。講師業では、「脳と体を考える食育」についての情報を提供。

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