平泳ぎの足と手の動かし方をマスターする! 元競泳選手が上達法を伝授
夏といえば、プールでの水泳が楽しみな季節。しかし、泳ぎは苦手、という子どももいるのでは? 元競泳自由形の選手で、現在は五輪金メダリストの北島康介氏が設立したスイミングクラブでコーチを務める小野智子氏に、平泳ぎの練習法を教えてもらった。
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平泳ぎは、足の動かし方と手の動かし方を分けて練習しましょう。
1.キックは水を後ろに押し出すつもりで
平泳ぎ独特のキックのしかたを、プールサイドにつかまりながら練習します。最初に「けのび」の姿勢をとり、その後、かかとをお尻に付けるような意識で引きつけます。足首はしっかりと曲げてください。正しいフォームを身に付けるために「プルブイ」という補助具をももに挟んで練習する方法もあります。
2.キックの力だけで泳ぐ
次にビート板につかまりながら、キックの力だけで泳いでみましょう。足の動かし方は、1で練習した時とまったく同じです。顔は水の中に入れて泳ぎ始めて、息が苦しくなったらいつでも顔を上げて息継ぎしてください。
3.息継ぎと腕の動きを連動させる
続いて、手で水をかく練習です。まずはプールの中に立って水中から頭を出したままで行ってください。手を揃えて前に伸ばした状態から、手のひらを少し外側に向けて、水を抱え込んで胸のあたりに運ぶようなつもりで腕を動かします。うまくできるようになったら、手の動きに息継ぎを加えます。水をかき終わった手を胸の前で軽く合わせると、自然に顔が水面の上に出るので、そこで息を吸ってください。
できるようになったら、足と手の動きを合わせますが、最初は難しいので、キック2回したら水かきを1回行う、という動作をゆっくりと繰り返しましょう。キックをしている時はあごを引いて顔を下向きにすること、キックの後は素早く「けのび」の姿勢をとることに注意してください。