夏休みの自由研究は親子で工場見学! 保護者の下調べが大切と大学教授
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梅雨が明ければ夏。夏休みの計画を立て始めたご家庭もあるだろう。宿題の「自由研究」対策も踏まえるなら、人気の「工場見学」も予定に入れたいところ。最近は家族向けのプログラムなども充実している。親子での工場見学をすすめる、神戸国際大学経済学部の中村智彦氏に、目的とコツを伺った。
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●五感で体感する醍醐味
かつては、どこの町にも豆腐屋や木工所など、モノを作る現場がたくさんありました。牛乳も配達でしたし、朝早く、パン屋からおいしそうな匂いが漂っていました。でも最近は、身の回りからモノ作りの現場が減ったため、昔に比べて製造者や、流通の過程がわからない子どもが多くなっています。
製造、流通の過程を知らぬまま子どもを成長させないためにも、工場などモノ作りの現場に行って、社会のしくみを教えることはとても大切です。テレビや本などでは知識は学べますが、大きな音や鉄が溶けるほどの熱さ、お酢の工場に漂うツーンと鼻を刺激するきつい匂いなど、五感で体感するには現場に行くのが一番。感覚に残る体験ができることも、工場見学の醍醐味(だいごみ)です。
●見学のポイントは下調べ
子どもと工場見学する時に大切なのが、保護者の下調べです。商品が誕生したきっかけや商品開発時の工夫など、保護者に予備知識があると、子どもに注目ポイントを教えながら見学できます。誘導されるままに見るだけより、ずっと記憶に残るでしょう。体験型の見学ができれば、より印象に残りますし、食品工場なら食育にも活用できますね。
工場見学は、モノ作りへの興味を養い、商品の製造過程を知ることで消費者意識を高めてくれます。また、人が働く現場を見ることは、キャリア教育の一環にもなります。最近は、自分の親の仕事を知らない子どもが増えています。見学をしながら、保護者の仕事について教えるのもよいと思います。
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