先取り! 2学期からに備えた準備期間 中学受験を控えた小学5年生の夏休み
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夏季講習を検討しているご家庭も多いと思うが、中学受験をめざす小学5年生の夏休みは、どのように過ごすのがよいのだろうか。必死に勉強するのか、まだ早いのか、悩みどころだ。そこで、ベネッセ教育情報サイトでは、森上教育研究所の森上展安氏に、5年生が、夏休みに向けて準備しておくべきことについて伺った。
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5年生は、2学期から学習内容がぐっと難しくなります。5年生の後半は、学習時間がこれまでの倍くらいかかると、覚悟しておいたほうがよいでしょう。2学期以降は、学習時間を確保すると共に、限られた時間を大切に使って、密度の濃い勉強をする必要があります。生活時間の密度を高めるには、ご本人の自覚がなにより必要です。そこで、おすすめなのが夏休み中の志望校見学です。5年生になると、校内の雰囲気や部活動中の先輩の様子などを観察し、「ここに入りたい」「ここは好きじゃない」など自分で判断ができるようになります。学校は実際に行ってみて、肌で感じることが大切です。そうすることで目標が具体的になり、意欲も生まれやすくなるのです。できれば、ご本人が積極的に「行きたい!」と思う第二志望校も見つけておけるとよいですね。
5年生の夏休み明けはいじめや校内暴力、学級崩壊といった問題が起こりやすい「要注意期間」でもあります。5年生になると、多くの子が思春期を迎えており、自我の芽生えと共にこうした問題が表面化しやすくなるのです。お子さまやお友達の心が深く傷つくような、深刻な事態に至らないよう、対策は立てておく必要があります。塾や学校の先生、お友達の保護者とは、何かあったら気軽に相談できる関係をつくっておいてください。また、携帯電話・スマートフォンの使い方については、携帯は家との連絡以外には使わない、使う場合は「1日30分」「夜9時まで」と時間を決めるなど、話して合っておくとよいでしょう。
5年生の夏休みは大切な時期。ゆっくりとお休みを楽しめるのは、お盆前後の1週間~10日程度になると思います。その時期には、お子さまがワクワクするような楽しい旅行やおでかけを計画してあげてください。五感を刺激する生きた「体験」は、子どもたちのエネルギーの源となるでしょう。
出典:夏休み前の学習環境を整える[中学受験 5年生] -ベネッセ教育情報サイト
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