高校入試直前にネガティブはNG 保護者は焦っても気持ちを隠して

高校入試直前にネガティブはNG 保護者は焦っても気持ちを隠して入試が近づいてくると、子どもは少なからず不安やプレッシャーを感じているはずだ。それが第一志望校の入試となればなおさらではないだろうか。そこで、入試前に不安を抱いている子どもへの対処法を、安田教育研究所の安田理氏に伺った。

 

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この時期お子さまはすごくプレッシャーを感じているものです。直近の模試で、「第一志望校の合格の可能性は50%以下」という厳しい現実を突き付けられたお子さまもいるでしょう。そうでなくても、体力的にも、精神的にも疲れがたまっています。保護者のかたもこれまで一生懸命やってきただけに、また、もう残すところわずかな時間しかないという現実から焦ってしまい、「こんな成績だなんて、今まで何をやっていたの!」「もう時間がないのだから、休んでいる暇はないのよ」……と、毎日叱咤(しった)激励の言葉しか出てこなくなるものです。

 

保護者のかたに一番にしてほしいことはじっと我慢し、「××高校、あなたにピッタリだと思うわ」「○○の部分、もう1回やってみようか」「国語であと5点、数学であと5点、英語であと5点取れれば、××高校にも十分届くわよ」……と、前向きな言葉をかけてあげてください。やることはやったと開き直って、ネガティブなことは一切言わないようにします。本番を控えて不安になっているお子さまには、言葉かけの違いが大きく作用するものです。そして、家族の健康管理に万全の手を打ってください。家族みんなが人出の多いところには出ないなど、協力しましょう。家族が元気で、家の中が明るいこと。これも合格の必須条件です。

 

出典:出願から入試までの過ごし方 入試前、不安を抱いている子どもへの対処のしかた[高校受験] -ベネッセ教育情報サイト

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