小学4年生の国語 親子の読み合わせで身に付く力とは

小学4年生の国語 親子の読み合わせで身に付く力とは「国語」は、普段使っている日本語なので、勉強しなくてもある程度はできて当たり前と思われがちな教科。しかし、4年生くらいでは、学校では読書指導や読解指導はほとんど行われておらず、塾に通い始めて「読解問題」を前にした子どもたちの多くがとまどってしまうようだ。「いきなり読解テクニックなどを教えるよりも、『読む』ことの基礎力を養えるよう、家庭で橋渡しをしてあげられると理想的」という森上教育研究所の森上展安氏にくわしく伺った。

 

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国語には、英語のような「語学」の面と、「総合学習」の面があります。知らない言葉はまず意味を想像しながら読む癖をつけることが大切です。知らない言葉を自覚のないままどんどん読み飛ばす癖は、早めに直していく必要があります。一方、知らない言葉でひっかかってその先が読めないというのもよくありません。交代で文章を音読する「読み合わせ」をして、お子さまの読み方をよく聞いてあげてください。子どもは言葉の響きや漢字の字面しだいでとんでもない解釈をすることがありますが、それはむしろ子どもの想像力の表れで、とてもよいこと。「手を焼く」とか「腹をくくる」といった体の部分を使った慣用句など、面白がって覚える子も多いようですね。

 

「これ」「その」「あんな」などの指示語の示す内容をつかむことは、文章を正確に読み取る訓練になります。指示語の読み取りが正確にできるようになったら、国語力は確実にアップします。また、文章の内容をつかむのに役立つのが「しかし」「そして」「つまり」などの接続詞です。

 

読み合わせをする文章は、ぜひ易しくて子どもが好きな内容のものにしてください。内容に興味があるかないかで子どもの読解力は大きく違ってきます。好きな内容でなければ、文章を精読するのは骨が折れるものです。家族や友達への複雑な感情、まして恋愛感情がからんだような作品は、まだ読めない子どもも多いかと思います。

 

出典:国語のニガテ、どう克服する?[中学受験 4年生]ベネッセ教育情報サイト

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