模試とは違う勉強が必要 中学受験の国語、志望校の過去問対策を解説

模試とは違う勉強が必要 中学受験の国語、志望校の過去問対策を解説模試の国語では点数がとれるのに、志望校の過去問演習では点数がとれない、どうすればよいだろうか? と悩む小6男子の保護者に、平山入試研究所の小泉浩明氏がその原因と対策をアドバイスする。

 

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【保護者からの質問】
漢字をしっかり勉強しており、模試の成績もまずまずなのですが、過去問では点数がとれません。また、語彙(ごい)が少ないので苦労していますが、読書にそんなに時間を割けません。どうしたらよいのか悩んでいます。(小6男子の母親)

 

【小泉氏からのアドバイス】
模試の成績は悪くないのに、その割に過去問演習で点数がとれない……。理由はいくつかありますが、なんといっても志望校の問題構成や質問形式に慣れていないということが大きいでしょう。始めたころは、得点が30%、40%であることが多く、慣れていくにつれて少しずつ上がっていくのが普通です。

 

過去問演習の中で、点数を上げていくにはまず、志望校の出題傾向を把握することが大切です。各学校の問題にはそれぞれの個性が顕著に出ます。たとえば、物語文だけの場合や、逆に説明的文章が2つ出題される問題構成の学校もあります。傾向を把握したうえで、点数をとれない原因、弱点を見つけて、克服していく必要があります。

 

出てきた点数に一喜一憂するのではなく、「なぜ点数がとれないのか?」「点数をとるにはどうしたらよいのか?」を考え、何らかの対策を講じることが重要なのです。そのために過去問を演習しているといっても過言ではありません。

 

読み慣れないテーマの文章には、知らない言葉が多く出てくることもあるでしょう。6年生の今の時期に、読書をする時間はありません。そんな場合は、知らない言葉を辞書で調べたり、保護者のかたが教えてあげたりしてください。

 

志望校の傾向をとらえ、出題傾向や問題文のテーマに慣れること、苦手な設問を見つけ自分の弱点を克服していくことで、徐々に点数を上げていくことが可能になります。

 

出典:漢字をしっかり勉強してきたのに、過去問では点数がとれません[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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