模試の結果であれこれ騒がない! 保護者の心得を高校受験の専門家が説く

模試の結果であれこれ騒がない! 保護者の心得を高校受験の専門家が説く高校受験を控える子どもを持つ保護者にとって、模試の結果は気になるところ。結果を見ては「あの学校は無理かもしれない」「もっと上を望めるのではないだろうか」と受験校選択で迷いが生じることもあるだろう。今からの時期、模試に対する保護者の心構えを、安田教育研究所の安田理氏に聞いた。

 

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この時期、模試の結果を見て保護者が迷うのは当然ですが、まずはあれこれ騒がないことです。保護者が騒ぐと、子どもも落ち着かなくなります。気持ちが不安定な状態では、勉強しても身に付くものではありません。子どもが塾に通っていたら、塾の先生に相談するといいでしょう。客観的な材料を基に検討すれば迷いも解消します。誰もが不安なのだ、と思って、データを客観的に見られるよう心がけましょう。

 

成績表で見るべきポイントは、問題ごとの平均点と子どもの得点との差です。平均点が高い問題を落としていたらその単元が弱い証拠。これまでに使った教材で、ぜひその単元を復習してください。小問ごとの正答率も要チェックです。80%以上の小問ができていなかったら、その問題は要注意。理解ができていないのか、単純ミスでの減点なのか、理由をハッキリさせておく必要があります。

 

この時期最も重要なのが、まちがえたところや、なぜまちがえたかなどをチェックし、得点力を上げることです。ですから成績表以上に答案を見てください。我が子の答案作成上のクセに注目です。その際、欠点にばかり目が行きがちですが、少しでも合っていれば、「ここはできているじゃない」「ここはもう少しだったね。惜しかったね」といった声かけをしましょう。子どもが苦手意識を持たないよう、気持ちが前向きになるよう工夫してください。

 

子どもの実力は直前まで伸びるものです。保護者も不安でしょうが、子どもの前ではネガティブな言葉は吐かず、「ギリギリまで精いっぱいがんばってみようね」という姿勢で臨んでください。

 

出典:模試の答案に注目! -ベネッセ教育情報サイト

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