センター試験、のんびり構えすぎて出願しそびれる生徒も。専門家が喝!
センター試験本番まであと数カ月。多くの高校では大学入試センター試験に関する説明会が開かれ、出願の時期も迫ってきた。「センター試験出願は、志望校に近づくための重要なステップ」と語るのは、ベネッセ教育総合研究所・高等教育研究室・コンサルタントの村山和生氏。出願前に押さえるべきポイントを聞いた。
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まず一番強調したいのが、国公立大学志望ではなくとも、大学入試を受ける以上は、センター試験に必ず出願すること。センター試験の点数で合否を判定する「センター利用方式」を採用する私立大学が数多くあります。センター試験を受けておくことで、よりチャンスが広がります。
センター利用方式を採用する大学を受けない場合でも、センター試験は大学入試本番前に自分の実力を知る、うってつけの機会となります。センター試験は100%高校の教科書から出題されるテスト。自分の基礎力で足りない点はどこかを、客観的に確認できます。時期的にも受験勉強の仕上げに最適です。
現役生の願書は学校経由で出しますので、願書の校内締切日は必ず確認しましょう。「願書の締め切りは10月」などとのんびり構えていると、校内締切日を過ぎて出願できない、ということにもなりかねません。
今、大切なのは志望校の入試情報を確認して学習の方針を固め、センター試験の願書をきちんと記入すること。それが、本当に行きたい大学への合格可能性を高めることにつながります。