限られた時間を有効に使える、高校入試「過去問」の対策ポイントとは?

入試本番まで、超多忙な日々が続き、心理的に追い詰められてしまう受験生も多いだろう。限られた時間の中で効率よく進めるために「過去問」に取り組むときには意識しておくべき4つのポイントがあるという、安田教育研究所の安田 理氏に、詳しいお話を伺った。

 

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(1)入試問題に慣れること、(2)自分の学力の強み・弱みを知ること、(3)自分の学力とその学校の「過去問」との相性を知ること、(4)解く時間や点数は気にしないこと、この4つが「過去問」に取り組むときの重要なポイントです。

 

(3)の相性ですが、「過去問」をやってみると、特別やりづらい学校が見つかることがあるので、「過去問」との相性を検討する必要があります。いくら行きたい学校だとしても、出題傾向や難易レベルが本人の学力と大きくかけ離れていては、準備に時間ばかりかかってしまいます。

 

過去問の1回目が終わったら、4つのポイントについての感想を聞き、話し合います。2回目からは、解く時間を計って時間を意識する訓練を加え、3回目はスピードを上げて、4回目は、入試時間に合わせて本番のつもりで全教科まとめて取り組んでください。

 

答え合わせは、保護者のかたが見てあげるのがベストです。この際、点数よりも大切な注意を払うべきことがあります。字が乱雑でないか、カタカナや数字の数学判別がつき難いことがないか、誤字・脱字、漢字のとめ・はね・はらいの正確さ、ケアレスミスをしていないか……。こうしたことは、本人では気付きにくいので、保護者のかたがアドバイスして、早いうちに直しましょう。
できなかった問題は、保護者のかたも一緒に解答・解説を読んで、理解へのサポートをしてあげると、驚くほど実力が伸びていきます。

 

出典:保護者ができる「過去問」サポートとは? -ベネッセ教育情報サイト

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