センター試験「リスニングのICプレーヤーが聞こえない!」その時はどうする?
センター試験が目前に迫った。これまでの努力の成果を発揮できるよう、受験生や保護者が心得ておきたい試験前の注意点を、ベネッセコーポレーション高等教育研究所の村山和生氏に伺った。
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●直前期には新たな問題集に手を付けない!
センター試験は高1・高2の学習範囲がほとんどで、比較的平易な問題です。今必要なのは、新たな問題が解けるようになることではありません。やったことのある問題や、解法を理解している問題が、試験本番で出題されたら確実に得点することです。
●初めて見るタイプの問題が出ても焦らない!
新しい教育課程にかかわる問題など、過去問でやったことのない問題が出題される可能性があります。焦りは禁物。センター試験の問題や難易度は変わるものと心得ておきましょう。
●「リスニングのICプレーヤーが聞こえない!」その時は……
英語のリスニング試験で使うICプレーヤーは、毎年何台かにトラブルがあります。機械の故障のほか、操作法がわからない場合もあります。おかしいと感じたらその場で手を挙げ、試験監督に相談しましょう。間違っても自分で解決しようとしたり、試験終了後に申請しようとしたりしないこと。大学入試センターのホームページに、ICプレーヤーの操作ガイドが掲載されているので、事前に確認しておけば安心です。
●いつも通りの生活を&当日は公共交通機関で
「試験の前日だから早く寝よう」など、いつもと変わったことはしないほうが得策です。保護者は、受験生の起床時間・就寝時間・食事など、今までの生活スタイルを継続するよう気を付けます。当日、会場への移動は必ず公共交通機関を利用しましょう。自家用車での遅延は認められませんが、公共交通機関の遅れは配慮をしてもらえます。
それでも何かあったら、自分一人で考え込まないこと。試験監督や学校の先生、保護者など、多くの人の力を借りるのが、最も重要な心構えです。