設問内容から入試問題を読み解く[2012年度入試で何が問われたか<理科> 志望校合格に必要な能力を見極めて、最善の道を 第3回]
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首都圏主要10校の2012年度入試問題の分析結果をもとにして、Tサイエンス主宰の恒成国雄先生に、理科入試の出題傾向と今後の対策について解説していただきました。
※以下は、2012年4月に開催された森上教育研究所主催「わが子が伸びる親の『技』研究会」セミナーでの恒成先生の講演を抄録したものです。
設問内容から入試問題を読み解く
理科という科目をわかりやすくいうと、算数と社会をたして2でわったような科目であるといえます。そこで、算数的な内容を「計算・思考」、社会的な内容を「知識・一般教養」と分類して学校別に集計しました。
最近どの学校にも見られる傾向が、「単純暗記が減っていること」です。ひと昔前までは、理科は覚えていれば点をとれる科目でしたが、最近はデータを与えて考えさせる内容が増えています。特に変化が顕著に見られるのが女子学院中です。かつては処理能力を試すような出題内容でしたが、3年くらい前から思考力を要求する問題が増えています。中学入試が、より思考力を必要とする流れになってきているといえます。

思考問題は、その場で資料やデータを読み取って判断する問題です。
理科で差が付くのは、この「計算・思考」の分野です。
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