夏期のポイント‐後半[中学受験]

 前回に続き、夏休み後半の注意点をあげる。前回の表も参照して欲しい。

<夏期講習‐合宿>       
 夏期講習における勉強合宿の一つの目的は、環境を変えることで生徒をリフレッシュさせることにある。ただし合宿ではお子さまの気分はかなり高揚するので、次のことに注意したい。まず肉体的にはかなり疲れているはずだから、遅くまでの勉強などによる無理のし過ぎで、体調を崩さないということ。またストレスもかなりたまっているはずだから、合宿でけっしてむちゃなことや危ないことをしないように前もって忠告しておくと良いだろう。

<夏期講習‐休講>        
 長期休講の期間は、安堵感や過度の緩みに注意したい。疲れの第2ピークがきていることが多いので、1〜2日の完全休養は必要であろう。しかし今までの反動で遊び過ぎると、クセになって後期の学習で集中力を欠くことになる。塾が休みでも、旅行などは控えた方が無難であろう。塾の休みを利用して、自宅において自分が遅れている単元などを復習するチャンスでもある。

<夏期講習後期>
 つらく、長い夏休みもついに終わる。精神的には安堵感を感じるであろうが、同時に「終わってしまう」という焦りも混在しているはず。疲労も相当蓄積しているであろうから、緊張が急激に緩むことで体調を崩す可能性もある。夏期講習終了後は完全休養日を1〜2日もうけ、2学期に向けて気持ちをうまく切り替えて欲しい。なお、夏期講習の終わりごろにテストを実施する塾も多いはず。カリキュラムテストであれば夏休みの学習状況が得点に反映されるであろうが、実力テストであれば夏休みのがんばりは成果としてまだ出ない可能性もある。悪くても、あまりがっかりしないこと。

 以上で夏期講習における、一般的な受験生の状態や注意点を述べた。繰り返しになるが、「学習の質×時間=学習量」が重要であるから、肉体的・精神的にできるだけ良い状態で学習が継続出来るようにケアする必要がある。体調が悪い場合は、塾を休ませて早めに対処した方が効率的な場合もある。なお個別指導などで塾の授業が少ない場合は、塾の授業の他に、自宅などで計画的に学習すべきであろう。

プロフィール


小泉浩明

桐朋中学・高校、慶応大学卒。米国にてMBA取得後、予備校や塾を開校。現在は平山入試研究所を設立、教材開発など教務研究に専念。著作に「まとめ これだけ!国語(森上教育研究所スキル研究会)」などがある。

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