夏休みの「読書感想文」どんな本を選ぶと書きやすい？

夏休みの宿題といえば、自由研究とともに頭を悩ませるのが「読書感想文」、という子どもを持つ保護者もいるのではないだろうか？　読書感想文を書くコツや、書きやすい本について考えてみよう。

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まずは子どもに聞いてみましょう。

「ここ数か月で、読みながら涙が出てしまった本はなかった？」
「本を読み始めたら止まらなくなって一気に読んでしまった経験はある？」
「ある本がきっかけとなって、同じ作者の別の本、同じテーマの別の本をさらに探して読んだ経験はない？」

もしそんな読書体験をしていたら、それを他の人にも伝えるのが読書感想文だととらえさせると、少し肩の荷が下りて、書きやすく思えるかもしれません。

そのような体験が思い当たらなければ、読書感想文にふさわしい本を選んでみましょう。読書のよさは、時間や空間を超えて、自分の知らない世界を疑似体験できること、それを通して、心が動くことです。「自分の知らない世界を疑似体験し、そのことによって考え方や行動が変わった」という体験を引き出す本を読むとよいですね。たとえば、自分と同年代の人物が、別の境遇を生きた（生きている）ことについて書かれた本などです。

●伝記で、偉人の子ども時代と今の自分を比較
●日本で戦前・戦中・戦後を生きた少年少女（つまり祖父母世代の子ども時代）と自分を比較
●外国など、自分とは違う境遇を生きている同世代の子どもと自分を比較

こうした比較を通して、新しい発見をしたり、共感できるところを見つけたりする人もいるでしょう。自分自身を相対化して、自分のおかれた環境に感謝の気持ちをもったり、さらには自分の考え方や行動を変える決意をしたり……。そんな体験を読み手に伝えるのが、「読書感想文」なのです。

出典：自分の知らない世界を知り、感動で心が動いた体験を伝える「読書感想文」　-ベネッセ教育情報サイト