小学校4年生算数 「わり算のひっ算」つまずきの理由と教え方
算数・数学の土台になる基礎学習は小学校4年生までに凝縮されているといわれます。特に小4はつまずきやすい単元が多いのですがそれを克服しておかないと、その後の算数、中学以降の数学まで影響してしまいます。この時期の苦手ポイントは早めに、ひとつずつ解消していくことが大切です。
1ケタだったらできたのに...
わり算のひっ算は、わる数、わられる数が大きくなっている上に、ひっ算のときの書き間違いも発生しやすいという、二重のワナが...。毎回手探り状態だったり、間違った形で覚えてしまったりしないように、解き方のポイントを押さえながら、慣れるまでは見守り&サポートを。
よくあるつまずき「数字を書く位置がわからない」
「商がたつ位」のルール理解が不十分なため、われない数の上に商を書いてしまうまちがいをしてしまいがちです。
<つまずき解消法1>
「商がたつ位」に印をつけましょう。どの位から商がたつのか、を順々に確認することで、商の位の書き間違いを防ぎます。
<つまずき解消法2>
縦の列がずれてきて、位がわからなくなってしまうこともあります。方眼紙やマス目のあるノートを使って、位をそろえて書く練習をするのも効果的です。
よくあるつまずき「商の見当がつかない」
2ケタのかけ算の答えが思いつかないため、最初に立てる数が想像できずに固まってしまうことも。答えとかけ離れた数からひとつずつ検証していけば、その分時間も手間もかかって苦手意識が芽生えてしまいます。
<つまずき解消法3>
わる数に近い、キリのよい数字に置き換えて見当をつけると、大きくはずれなくなります。
コラム
小学4年生の算数では、「わり算のひっ算」のほかに「角」、「分数」もつまずきやすいポイント。テストの結果が気になったときは、計算のミスや、問題の読み間違い以外に、何か根本的な誤解や理解できていないポイントがあるのかもしれません。お子さんの理解度をきちんと見てあげましょう。