子どもに任せる自由研究、イライラせずに見守るコツとは?
夏休みも終盤に近付くと、子どもの自由研究などの仕上がりが気になり、ついつい口も手も出してしまう保護者も多いだろう。「自由研究の目的は、子どもに自主性や計画性を身につけること」と位置づけ、見守りながら子どもに任せるコツを、保護者の体験談を交えて紹介する。
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1)スタート期
選んだテーマのレベルが高い時は、保護者がアドバイスを。「計画を立てたら、いつからスタートするか教えてね」など、見守る姿勢を伝えます。
<体験談>
スケジュール作りだけは親子で一緒に作ります。子どももやるべきことが見えてきて、いつやるのか、準備するものは何かなど、自分で考え始めます。
2)なかだるみ期
専門家の話や科学館など子どもが入手しにくい情報を伝え、保護者も近くで見守る姿勢を。「自由研究、リビングでやってもいいよ」など、新鮮な気持ちで取り組めるよう、声かけをしてみましょう。
<体験談>
「科学館で資料を集めたい」と言われたので、連れて行きました。専門家のかたに質問もでき、新たなひらめきがあって楽しかったようです。
3)まとめ期
「まとめる時に、足りないものは?」「どんな形式でまとめるの?」など、子どもが苦手とするまとめを乗り越える声かけが有効です。まとめるアイテムや、参考になりそうな資料は目につくところにおいて、見守りましょう。
<体験談>
「自由研究の資料ファイル」を作り、わかりやすいと思った広告、雑誌の切り抜きなど、わたしも子どもも気付いたときにポイポイ入れていくようにしました。雑誌の料理ページのデザインが参考になったようです。
子どもに任せるのは親にとっても訓練。自由な発想を形にしていく過程を見守り、どんなものができあがっても、自力で完成させたがんばりをほめてあげましょう。親が立場を決め一貫して、本当に子どもたちのためになる手助けや声かけをしていきたいものです。