夏は受験の天王山 高3の2割は9時間以上勉強!

アンケート期間:2012/09/12~2012/09/18 回答者数:1053名
アンケート対象:高校生の保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある

夏は受験の天王山 高3の2割は9時間以上勉強!


大学受験をめざす高校生にとって、夏休みはまさに受験の天王山、思いっきり勉強したいものです。
今回は、高校生の保護者を対象に、お子さまの夏休みの勉強時間や勉強に打ち込む様子、そして憧れの大学のオープンキャンパスへの参加の様子について、伺いました。



「高3」の10人に2人は9時間以上勉強した!

最初に、保護者から見て、お子さまが夏休み中、1日平均何時間くらい勉強していたかを伺いました。

【図1 お子さまは家庭+家庭外で、1日平均、何時間程度勉強していましたか? 近いものをお選びください (学年別)】
図1 お子さまは家庭+家庭外で、1日平均、何時間程度勉強していましたか? 近いものをお選びください (学年別)

家庭+家庭外での勉強時間は、おおむね学年が上がるにつれて長くなり、特に「高3」で急増しています(図1参照)。3時間以上(*1)は、「高1」で約3割、「高2」で約4割にすぎませんが、「高3」では7割以上にはね上がっているほどです。さらに、他学年でほとんどいなかった9時間以上(*2)も、2割ほど見られました。
 *1……「3時間~5時間未満」「5時間~7時間未満」「7時間~9時間未満」「9時間~12時間未満」「12時間以上」を合計した割合
 *2……「9時間~12時間未満」「12時間以上」を合計した割合



やっぱり定番の夏期講習、高3の4割が利用

高3ともなると、長時間勉強していることがわかりましたが、やはり夏期講習に通うものなのでしょうか。

【図2 お子さまは、夏休みに塾や予備校の夏期講習に通っていましたか? (学年別)】
図2 お子さまは、夏休みに塾や予備校の夏期講習に通っていましたか? (学年別)


【図3 お子さまが夏期講習に通われたかたにお伺いします。夏期講習の金額はおいくらでしたか? (学年別)】
図3 お子さまが夏期講習に通われたかたにお伺いします。夏期講習の金額はおいくらでしたか? (学年別)

高3の約4割が塾や予備校の夏期講習に通っていることがわかりました。高2では2割ですから、倍増していることがわかります。また、夏期講習にかかった費用は高3では「4~8万円」が最多で29.4%、高2で最も多い回答が「1~4万円」の33.7%、高1も同じく「1~4万円」の47.4%でした。

受験を間近に控えた高3生の長時間の勉強には、それに比例するように費用も相当かかっていることがうかがえます。受験生本人だけではなく、保護者にとっても勝負の夏と言えるのかもしれません。



我が子の勉強する姿、保護者はこう見た!

では保護者は、夏休み中、お子さまの勉強に対する姿勢をどのように感じていたのでしょうか。

◎高3の保護者
●自分で計画を立てて学習していました。私が「勉強しなさい」と言う場面は一度もありませんでした
●9時の開館に合わせて図書館に行き、閉館する19時まで勉強。そんな規則正しい生活を毎日続けていました
●夏休み前に部活を引退していたので、「これから勉強に本腰を入れてがんばろう!」という熱意を感じました
●まだ部活を続けていたので、少ない時間を利用して勉強していました。「勉強する時間が思うようにとれない」と焦っていたように見えます
など
◎高2の保護者
●部活と勉強を両立させる姿に感動! 時間の上手な使い方を身に付けられたと思います
●生活面でも勉強面でも、自分で立てた計画どおりに実行していたので、感心しました
●部活で疲れた時も、旅行に出かけた時も、学校の課題や苦手科目の自主学習などにコツコツと取り組んでいました
など
◎高1の保護者
●早めに宿題を片付け、新学期すぐのテストのための勉強を自主的に始めていました。「高校生としての自覚が出てきたな」と感心しました
●「なんでこんなに課題が多いの!?」とぼやきながらも、コツコツと取り組んでいました
●部活が忙しく、「このままでは課題が終わらないかも……」と言っていましたが、粘り強く取り組み、やり遂げたようです
など
「高3」の保護者からは「自主的に学習する姿」、「高2」「高1」の保護者からは「部活動と勉強を両立させる姿」に対して、「がんばっていると感じた」という声が目立ちました。



高1でも4割近くがオープンキャンパスに参加!

夏休みは、勉強はもちろんですが、めざす大学へも足を運びたいものです。高校生は、夏休み中のオープンキャンパスに参加していたのでしょうか。

【図4 お子さまは、夏休みにオープンキャンパスに参加していましたか? (学年別)】
図4 お子さまは、夏休みにオープンキャンパスに参加していましたか? (学年別)


【図5 オープンキャンパスは、実際に何校、訪問しましたか? (学年別)】
図5 オープンキャンパスは、実際に何校、訪問しましたか? (学年別)


子どもはオープンキャンパスに「参加した」という回答が最も多かったのは、「高2」の保護者(図4参照)。66.1%を占めています。そして「高3」では57.5%でした。「高1」は最も割合が低いものの、それでも37.6%に達しており、けっして少なくありません。学年にかかわらず、高校生のオープンキャンパスへの関心が高いことがうかがえます
お子さまが参加したオープンキャンパスの数は、どの学年でも「1校」がトップ(図5参照)。次いで「2校」ですが、「高1」で26.4%、「高2」で29.4%、「高3」で36.8%というように、学年に比例して割合が増しています。
入試本番が近づくにつれ、気になる大学が増えているのかもしれません。



イメージが鮮明に! その後に役立つオープンキャンパス

では、オープンキャンパスに参加することで、子どもはどのようなことを得たと保護者は考えているのでしょうか。最後に、その点について伺いました。

●教員のかたと直接話す機会があり、どのようなことが学べるかを詳しく聞くことができたそうです(高3の保護者)
●パンフレットやホームページでは十分にはわからない、学校の様子を感じとれたことです(高3の保護者)
●志望学部の雰囲気や、学べる内容が自分のイメージしていたとおりであることがわかり、迷いがなくなったようです。「参加してよかった」と言っていました(高3の保護者)
●複数のオープンキャンパスに参加したことで、大学ごとの雰囲気の違いを感じられたようです(高2の保護者)
●「学校に対するイメージが鮮明になった」と言っていました。「この学校に入りたい!」という気持ちが高まり、学習に対するモチベーションも上がったようです(高2の保護者)
●キャンパスの雰囲気は必ずしも自分の性格と合っていないと感じたようですが、それとは別に、「大学は勉強をするために行くものだ」という気持ちが強くなったそうです(高2の保護者)
●キャンパスの雰囲気がわかってよかったそうです。また、大学でどのような勉強をするかについても、具体的に知ることができたと言っていました(高2の保護者)
●大学生活の様子を垣間見ることができ、何ができるのか、どのような学生生活を送りたいのかをイメージできるようになり、高2になる際に文系、理系のどちらに進むかを決められたようです(高1の保護者)
●大学生のかたと直接言葉を交わすことができ、それまでただ漠然とあこがれていた大学生活が、ずっと身近に、リアルに想像できるようになったようです。「入学できるようにがんばるぞ!」と言っていました(高1の保護者)
●キャンパス内や周辺の雰囲気、専攻する内容などがわかり、大学を身近に感じられるようになったみたいです(高1の保護者)
など
オープンキャンパスに参加し、その大学や学びたい学問に対するイメージを具体化させたお子さまが多いようです。

大半の保護者が、夏休み中の勉強についてお子さまの努力を認めていました。勉強時間が最も長いのは、やはり入試本番を控えた高3です。しかし、高1・高2のころから、しっかり計画を立てて取り組んだり、時間の使い方を工夫しながら部活動と両立させたりするお子さまが多いようです。

また、オープンキャンパスについては、「参加して、子どもは学校の雰囲気を肌で感じられたようだ」という声が目立ちます。キャンパス内を歩き、教職員や学生と直接ふれ合うことで、学生生活や学問内容に対するイメージは豊かに、具体的になります。それが自分に合っていると感じれば、「進学するためにがんばろう」と、お子さまの学習へのモチベーションにつながるはずです。
オープンキャンパスは志望大学とお子さまとの相性を判断できる絶好の機会。しかも、夏休み中に開催する大学が少なくありません。ぜひ、お子さまに参加を促してみてください!




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