親子で作る簡単おせち料理【食育】

おせちは日本の伝統的な料理です。親子でおせちについて調べたり、何か一品は心をこめて作ってみたりすることで、心に残るお正月になりそうです。
今回ご紹介する料理以外にも、「黒豆」「数の子」「田作り」「昆布」がおせちに入っている意味を調べてみるのも楽しいですよ。


甘くてかわいい栗きんとんは子どもに大人気!
さつまいも茶巾

栗は市販の甘露煮を使うので手軽に作れて、親子クッキングにおすすめです。さつまいもをつぶす作業や茶巾の形にするところは、子どもにやらせてみましょう。


材料(6個分)

  • さつまいも(皮をむく)………400g
  • くちなしの実……2個
  • 砂糖………………1カップ
  • みりん……………大さじ4
  • 塩…………………少々
  • 栗の甘露煮………6個

作り方

(1)さつまいもは厚めに皮をむき、2cm厚さの輪切りにし、水にさらす。
(2)くちなしの実は半分に切ってガーゼに包む。水気を切った(1)を鍋に入れ、ひたひたの水とくちなしの実を入れて、さつまいもがやわらかくなるまでゆでる。
(3)ゆでたさつまいもを熱いうちによくつぶす。砂糖、みりん、塩を加えて混ぜ、レンジで約2分加熱してから、また混ぜる。
(4)(3)を6等分にし、ラップに1つずつのせる。平らにして中央に栗をのせて包み、軽く絞って形を整えて、できあがり!


栗きんとんは縁起の良い食べ物
栗きんとんは「栗金団」とも書きます。黄金のお団子という意味で、昔はお菓子だったようです。商売繁盛や金運をもたらす縁起の良い食べ物といわれ、おめでたいのでおせちの一品として用意されるようになりました。

市松模様はおめでたい柄。お正月気分が盛り上がります
市松のしどり

材料をこねる、市松模様に仕上げるという作業は、子どもが張り切る作業です。市松模様の由来も親子の話題にしてみてくださいね。


材料(6個分)

  • A
     鶏ひき肉………300g
     卵………………1個
     しょうゆ………大さじ1
     水………………大さじ1
     酒………………大さじ1
     砂糖……………大さじ1
     みそ……………小さじ1
     おろししょうが………小さじ1
  • けしの実(白ごまでも可)、青のり…各少々


作り方

(1)Aの材料をボウルに入れて、よくこねる。
(2)四角い耐熱容器に2cmの厚さになるように入れ、表面を平らにする。
(3)半分にけしの実をふりかけ、ラップをしてレンジで約6分加熱する。
(4)けしの実をかけていない半分に青のりをふる。
(5)冷めてから3cm四方に切り分け、けしの実の四角と青のりの四角を交互に並べて市松模様にしたら、できあがり!


市松模様の由来
江戸時代の歌舞伎役者・佐野川市松がはいた袴(はかま)の模様にちなんで名付けられ、きれいな日本古来の模様として、お祝いの料理によく使われます。

プロフィール



管理栄養士。子ども料理研究家。子ども料理教室「キッズクッキング」主宰。東京都内数か所で実施。子どもの心身を育む、元気な子ども料理教室は定評がある。子ども向け料理のテレビ番組、新聞、雑誌などで出演多数。

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