保護者も食事中の離席をやめてみませんか? 大事なのは子どもも大人も落ち着ける雰囲気作り
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「子どもが食事中に落ち着かない……」。そういう時期、ありますよね。でも、たった一つのことに気を付けるだけで、それが改善される可能性もあります。そしてその方法は、大人にもメリットあり。大事なのは、落ち着いた雰囲気作りです。
食事中に離席をすると子どもも落ち着かない……
食事中に落ち着かない理由はいろいろありますが、その中でも意外と大事なのが「雰囲気」です。自分に当てはめて考えてみてください。一緒に食事をしている友人が、電話や忘れ物やトイレなどで、何度も席を立ったらどう感じるでしょうか。なんだかソワソワしませんか?
大人なら、「仕方ない」と理解できるでしょう。でも、子どもはそうではありません。理由も告げずに大人が離席をしているのであればなおさら。「ママやパパが席を立っているんだから、自分だっていいはず」と思うことだってあります。
仕方ないこともある離席。でも、保護者のかただって本当は離席をしない方がラクではありませんか? 自分もラクをできて、子どもも落ち着く……。それなら、食事中の離席は見直さない手はないはずです。
その離席は本当に仕方ない?ちょっとの準備で落ち着いた食事を
食事中によくあるこんな離席。ちょっと工夫するだけで、減らすことができます。
・調味料や食器を取りに行く
「いただきます」と言ってから、足りない調味料を取りに行ったり、お皿を取りに行ったりすることはありませんか? 家族に言われて席を立つこともあるでしょう。これも、事前の準備で減らすことができます。
毎日のことですから、どんな調味料を使うかはわかるはず。食器も余分に出しておけばOKです。事前に食卓に出しておいて、使わなかったらそのまま片付ければよいだけ。これだけで食事中の離席はぐっと減ります。家族のことをよく知っている保護者のかたなら、何を用意すればよいか考えるのは難しくないはずです。
・子どもの手拭きやティッシュを取りに行く
小さなお子さまは、こぼしたり汚したりするのが当たり前。当たり前だからこそ、先に準備しておくことはできます。手拭き用のタオルやティッシュペーパーなどは、あらかじめ用意して手の届くところに置いておきましょう。使わなかったらそのままテーブルを拭くこともできます。保護者のかたも、その方がラクですよね。
また、ちょっと汚れたくらいであれば食後まで片付けるのを待っても大丈夫。お子さまと一緒に落ちたものを拾ったり、こぼしたところを拭いたりするのもよいでしょう。慌てて食事中にやらなくてもよいことは、あとに回してみてください。
・食事と片づけを並行している
自分が食べ終わったらすぐに席を立って、片付けをしたり洗い物をしたりしている保護者のかたもいるでしょう。忙しい毎日ですから仕方ないかもしれません。でも、まだ食事をしている子どもから見るとちょっと落ち着かないですよね。
理想は、お子さまが食事を終えるまで一緒に席に座っていること。でも、これは難しいかもしれません。その場合は、必ず「ごちそうさま」を言ってから席を立ちましょう。そうすれば「食事が終わったから席を立ったんだ」と子どもも納得できるはずです。
イレギュラーな離席は理由を伝えて
どんなに準備をしても、離席しなければならない状況はあります。そんな時は、きちんと理由を伝えましょう。「お客さんが来たからちょっと行ってくるね」「お皿を取りに行ってくる」「おかわりを持ってくるね」など、一言でよいので説明してあげてください。
また、当たり前のことですが挨拶は必ずしましょう。これは、一緒に食事をする家族全員にいえること。「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶は、離席をしてよいかどうかの目安になります。まずは大人がお手本になり、毎日おこなってみましょう。
まとめ & 実践 TIPS
たった一日やるだけでは効果は感じられないでしょう。でも、毎日続けていくことで落ち着いた雰囲気ができてきます。「仕方ない」と諦めているところだからこそ、ぜひ試してみてください。落ち着いて座って食事ができれば、ストレスも減り、会話もはずみ、より楽しい食卓になるはずです。
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