海外の子どもの習い事 イギリスでは男女ともにスイミングが人気
子どもにどんな習い事をさせるか、いろいろ考えているママやパパも多いでしょう。日本ではスポーツや音楽、英語などの習い事の人気が高いですが、海外の子どもたちはどういった習い事をしているのでしょうか? 今回はイギリスの習い事事情をご紹介します。
運動系では、スイミングとフットボールが人気
イギリスでは男女ともに、スイミングが人気の習い事。小学校での必修科目であるため、就学前にスイミングスクールに通い始める子どもも多いそうです。1回のレッスンは30分~1時間。日本とは違い、準備体操などしないでいきなりプールへ飛び込むスタイルが一般的なようです。
また、イギリスの男の子にはフットボールが習い事として大人気です。イギリスで最も人気のあるスポーツで、チームワークを学ぶのに役立つようですね。
その他にも、バレエ、空手、合気道、テコンドー、テニス、乗馬などが人気です。
イギリスでは音楽系の習い事も一般的
芸術が盛んなヨーロッパ。その影響か、イギリスでは子どもの頃から楽器を習うことも一般的です。ピアノ、バイオリン、ギター、チェロ、フルートなど、日本では習い事としてあまりポピュラーではない楽器を習う子どももたくさんいて、中には声楽を習う子どももいるそうです。楽器から歌まで、小さな頃からさまざまな音楽にふれられる環境は、芸術の国ならではといえるでしょう。
ただし、音楽系の習い事がスタートするのは通常7歳から。日本の感覚と照らし合わせると、少し遅いような気もしますね。
レッスンスタイルは個人指導が主流。先生の家で教えてもらったり、学校のクラスに先生が出張してきてくれたり、放課後にどこかで集まったり…など、さまざまなスタイルで子どもたちは芸術にふれているようです。
イギリス特有の「スピーチ・アンド・ドラマ教室」
シェイクスピアの国、イギリスの小中学校には「ドラマ(演劇)」という教科があります。国語や算数などの主要科目とは違いますが、重きを置かれ、力も入れられている科目です。学校の外でも個人、あるいはグループレッスンとして受けられる、子ども向けの「スピーチ・アンド・ドラマ教室」があり、通っている子も多いそうです。これは演劇専門の学校や芸能学校とは違って、主に発声法、朗読法を学び、ロールプレイや即興劇などを演ずるもの。演技のうえで思考しながら議論、討論をして、説得力やその作戦を練る力を養っていくのだとか。おもしろいですね!
イギリスの子どもたちは、だいたい週に1~2日程度習い事をしているようです。
いずれにしても、「あなたがやりたくないものは何1つやらなくていい」と、おおらかに親に言われて育つイギリスの子どもたちですから、ほとんどの習い事は興味のある子どもばかりが集まります。「好きこそ物の上手なれ」で、みんなグングン能力が伸びていくそうですよ。
参考:
「子どもはイギリスで育てたい! 7つの理由」浅見実花 著(祥伝社)
「学び方を学ばせる イギリス式ゆとりの教育」宮北恵子 著(幻冬社)