子育てにおいて夫婦の意見の違いはよくないこと?【小学生編】
お気に入りに登録
夫婦で意見が違うことはよくあること。子育てにおいて夫婦の意見の違いはなんとなくよくないのでは?と思われがちですが、じつはそれほど悪くはないのです。いろんな意見があることは子どもにとってもさまざまな価値観があるという、ひとつの学習の機会になります。でも、やってはいけない行為もあるのです。
子どもに選択を委ねることも
子どもも学校に通うようになると、学校のクラスで友達どうし、意見を交わしたり、それぞれの考え方を話せるようになります。一人ひとり考え方が違うことに気づいたり、また自分の意見ももてるようになってきます。それと同時に、両親についても、考え方がそれぞれ違うということも認識できるようになっているはず。そのときパパ、ママの価値観が違うことを隠したり、ごまかしたりする必要はありません。
意見や考え方が違っていたとしても、パパやママがそれぞれの価値観を大切にしていれば、子どもも自然に人の意見や考えを尊重することができるようになるはず。それぞれ違う人間なので、意見や考え方が違うのは当たり前ということを子どもにもわかってもらえるといいですね。
例えば、ママは塾へ通わせたいと思ってもパパは塾に通うより、もっと体を動かすことを望んでいることもあります。そんなときは、子どもも交えて話し合いをするのがおすすめ。それぞれの良いところや悪いところを伝えて、子どもに判断させてみるのはどうでしょうか。このような体験は、世の中にはいろんな考え方があり、いずれは自分で取捨選択していかないといけないことを子どもが実践の中で学んでいけます。自分で判断したことであれば、子どもも納得して物事に取り組んでいけるのではないでしょうか。
子どもに価値観を押しつけない
夫婦の意見の違いはある程度、仕方がないこと。子どもが小学生くらいになれば、親子で話し合い、子どもに判断させてあげるのが、子どものためにもなります。しかし、子どもに委ねる際、気をつけたいのは、伝え方。
例えば、子どもに「ママは塾へ行って欲しいけど、パパはもっと体を動かしなさいというからそうしなさい」と言うと、子どもには判断の余地がないだけでなく、パパの価値観を押し付けられ、さらにママはパパに責任を委ねてしまっています。子どもは、判断を失うだけでなく、責任を人に委ねることを覚えてしまいます。
社会を生きていくためには、判断力や責任を負うことも大事なこと。パパとママの意見の違いを通して、子どもは判断し、判断したことに自分で責任を負うという経験も学んでいくのです。これから先、子どもが生きていく力を養える場として、家庭でのパパとママの意見の違いを活かしていけるといいですね。
あなたにおすすめ
- 幼稚園・保育園への要望No.1は 「子どもに集団生活のルールを教えてほしい」 ~就学前の子どもをもつ母親を対象にした調査結果から~
- 【育児あるあるマンガ】かんしゃく百景
- 『これからの幼児教育』 2022年度 春号 【特集】園長を軸に考える若手保育者の採用と定着|これからの幼児教育
- もう叱らなくてOK!勉強しない子どもに保護者が「本当に伝えるべきこと」とは?【小学生保護者向け】
- 【育児あるあるマンガ】このまま魂百まで
- 『これからの幼児教育』2025年度 春号 【特集】学び合いで高める保育者の専門性|これからの幼児教育
- 幼稚園受験や小学校受験の願書に「家庭の教育方針」をどう書けばいい?ポイントや記入例を紹介
- 【育児あるあるマンガ】ぬいぐるみの名前
- 『これからの幼児教育』 2014年度 春号 【特集】集団の中で「主体性」を育むために園ができること|これからの幼児教育