よい子だったはずの我が子が突然の問題行動!責めずに親子で理由を話し合って

よい子だったはずの我が子が突然の問題行動!責めずに親子で理由を話し合って よい子だと思っていた我が子が、突然、外で問題行動を起こしてしまったら? ベネッセ教育情報サイトでは、少年非行に詳しい立正大学社会福祉学部教授の村尾泰弘氏に、子どもが問題行動を起こしてしまった場合の対応策と、予防策を聞いた。

 

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非行行動の裏には、お子さまのメッセージが隠されていることが多くあります。ですから、何度叱っても改善しない場合は、非行行動を責めたり、注意したりする代わりに、「なぜ家からお金を盗んだのか」「なぜ夜遅く帰ってくるのか」、その理由をお子さまと一緒に考えてほしいと思います。
ただ、お子さまと話し合う際に、「自分の言動に問題があったかもしれない」と保護者の中には自分を責めてしまうかたもいるかもしれません。わたしは、お子さまの問題行動が起きてしまったのは、お子さまだけが悪い訳でも、保護者だけが悪い訳でもないと考えています。家族みんなの問題だと思うのです。家族間のコミュニケーションが、何らかの事情で息苦しい状況になっているため、お子さまがストレスを抱えてしまっているのです。
とはいえ、どのご家庭にも、非行と呼ばないまでも小さな問題が起こって当然だと思います。特に思春期は、お子さまとのコミュニケーションが上手くいかず悩む保護者が多いと思います。そんな時に何か問題が起こった場合は、逆に親子関係を見直すチャンスだと考えてほしいのです。一緒に食事をする機会を増やす、気分転換に家族旅行に行くなど、ちょっとした配慮でうまくいくことも多いでしょう。
また、問題行動がなくても、日頃からお子さまの気持ちに耳を傾け、保護者の一方的なコミュニケーションになっていないか、振り返ることが非行の予防には重要です。お子さまが不安や心配事をすぐに相談できるような親子関係を日頃から築けるといいでしょう。反抗期のお子さまをお持ちの保護者は、「何を言っても聞かない」と考え、距離を置いてしまうかもしれませんが、最後に頼れるのはやはり親であることを、折に触れて伝えておくことが大切です。

 

出典:どうする? 子どもの問題行動【後編】 -ベネッセ教育情報サイト

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