順を追って明確に書けば完成 専門家が教える自由研究まとめかたのポイント
冬休みにも自由研究の宿題がある学校が増えているという。自由研究には決まったフォーマットがあるわけではないため、かえってどのようにまとめればよいか悩むお子さまも多いはず。筑波大学生物学類のサイエンスコミュニケーター・尾嶋好美氏に、ワンランク上に見える自由研究のまとめ方のポイントを伺った。
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自由研究では、実験したことをわかりやすくまとめることも大切です。小さなお子さまの場合、大きな模造紙にどう書いていいかわからないと思いますので、最初のうちは保護者のかたがサポートしながら、二人三脚でまとめてほしいと思います。まとめ方のポイントは下記のとおりです。
●研究の動機や目的:どうしてその研究をしようと思ったのか、どんなことを知りたいと思ったのか
●観察・実験の方法:量や時間、温度など計測できるものは、できる限り計測し結果を比べられるように
●自分の予想:実験の結果を予想
●実験結果:結果は比べて見られるように、表にするとよい。実験の様子は写真を使って説明すると見やすい。計測したものについては単位を必ず書く
●わかったこと:実験によってどんなことがわかったか、どうしてそんな結果になったのか、自分なりの考えを書く
●参考文献:本やインターネットで調べたことは、書名やインターネットのアドレスを書く
おもしろい自由研究ができたという場合は、外部のコンクールに応募するとよいと思います。ご家庭や学校以外でも、自分のがんばりを認めてくれる場があれば、さらに科学の芽を伸ばすことができるはずです。アメリカでは、こうした自由研究のコンクールが盛んに行われています。たとえば、ISEFという世界約70の国や地域から1,500人以上の高校生(9~12grade)が集まる科学の自由研究を競うコンテストでは、賞金はもちろんですが大学の入学資格や奨学金を得ることができます。日本でもこうしたコンテストが広がり、受験につながる勉強だけが将来の道を開くのではないということを知ってもらえるとうれしいです。
出典:サイエンスコミュニケーターが教える! ワンランク上の自由研究【後編】まとめ方 -ベネッセ教育情報サイト