入学祝いのお返し・内祝いには、どんなものを贈ればいいの?

 小学校入学を前に、いろいろなかたから「入学祝い」を頂いたら、どのようにお返しすればよいのでしょうか。贈り物の値段や価値もさまざまなため、お返しにとまどってしまうことがあるかもしれません。


3日以内には電話か手紙を!

 入学祝いは、まだ経済的に自立していない子どもへの贈り物ですので、必ずお返しをしなければいけないとはされていません。けれど、頂いた気持ちには答えたいもの。まずはお祝いを頂いて3日以内に、お礼の電話か手紙を送るようにしましょう。電話でしたら、お子さんから直接『ありがとう』と感謝の言葉を伝えられるのがよいでしょう。手紙を送る場合も、お子さんの直筆で一言書いたり、頂いた物をお子さんが使っている写真をつけたりすれば、相手の心が暖まるはずです。

 

マナー研究家の住友淑恵さんは、「私の家では、子どもに贈り物を頂いた時には、子どもが描いた絵や、子どもの折った折り紙など、何か子どもの手が加わったものを、メッセージカードに添えるようにしています」と、感謝の気持ちを伝える"演出"についてアドバイスをくれました。

 

形式にこだわらなくても気持が伝わればOK!

 物を贈る場合は、『入学祝いのお返し』という形式にこだわらなくてもいいでしょう。住友さんによれば「例えば旅行先で買ったお土産でもいいですし、相手の記念日にプレゼントを贈るのでもいいのです」とのこと。値段や時期に縛られず、「入学祝いを頂いたお礼です」とひと言添えれば、そのプレゼントで相手に気持ちが伝わります。

 

さらに、「何を贈ればいいか迷った場合は、カタログギフトも効果的」と住友さん。カタログギフトは、サプライズ的な演出とはなりにくく、印象に残りにくいともいえますが、相手が欲しいものを選べるのが最大の利点です。また、住友さんは、映画館や水族館のチケット、タクシー券や、ホテルの食事券などのギフト券もおすすめ。「デパートの地下には、たくさんの種類のギフト券が並んでいます。相手の顔を思い浮かべながら、『これなら楽しんで使ってくれそうだな』と思う物を選ぶのもいいですね」とのことです。

 

入学祝いのお返しは、肩肘張らず、形よりも心でお返しするのが一番です。

プロフィール



文部省認可マナー文化教育協会認定マナーコーディネーター。マナー文化教育協会認定実用マナー検定1級。マナーサロン「セレブスタイル」主宰。大学在学中より日本でマナー評論家の第一人者、故)酒井美意子先生の孫弟子として和洋の 正統マナーを習得。現在はサロンでのレッスンや講演、トークショー、TV、雑誌にも出演し自分磨きにおけるアドバイザーとして活躍。自分磨きにおけるリーダー的存在として同世代のOL、主婦ほか タレントや女子アナからも信頼がある。

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