自由研究の強力助っ人 プロが教える博物館の回り方
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歴史・芸術・民俗・産業・自然科学などに関する貴重な資料が間近で見学できる博物館は、学校で学んだことの理解を深めるのにとても良い施設。夏の自由研究にもぴったりだ。そこで、博物館の上手な活用方法について、国立科学博物館事業推進部学習企画・調整課の岩崎誠司さんと神島智美さんに伺った。
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博物館は《立体的な図鑑》です。実際に自分の目で展示物を見ることができるため、本やインターネットでは感じなかったさまざまな気付きがあるでしょう。自由研究のテーマ探しにも向いていると言えます。もちろんテーマが決まっていて、それを深めたい人にもぜひ活用してほしいですね。
●テーマ探しからしたい場合
気になるフロアを歩いてみてください。歩いていく中で、今まで気付かなかった疑問や興味を持つはずです。そうしたひっかかりは、自由研究のテーマを決める際のヒントになるでしょう。また、ガイドツアーに参加してみるのもおすすめです。国立科学博物館では、各館をダイジェストで紹介し、展示の裏話もご紹介しますので、なにかきっかけを得られるかもしれません。
●テーマが決まっている場合
見たいものを事前に調べておくとよいでしょう。国立科学博物館のホームページでは、各階にどんな展示があるかも紹介しているので、チェックしておくと効率的に見学できます。また、常設展示データベースでは、何が展示してあるか検索できるので活用してください。たとえば「岩手県」と入力すれば、岩手県に関わる資料が検索できます。
展示を見ていて疑問が出た場合は、博物館のスタッフに質問してみてください。国立科学博物館では、「ディスカバリーポケット」という場所があり、ボランティアが展示に関する質問に答えてくれます。また、土日祝には、科博の研究者が交代で、展示や研究内容などについての解説や質疑応答などを行う「ディスカバリートーク」というプログラムを実施しています。こうした機会も活用してほしいですね。また、自由研究のまとめ方やテーマは、地球館B3階にある「私の研究」コーナーを参考にすると良いでしょう。第一線の研究者たちが、どんな研究をしているかがわかり、そして研究テーマのまとめ方の参考にもなるはずですよ。
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