身近な場所で自然観察! プロが語る観察のポイントと必携グッズ
「自然体験」というと、キャンプに行ったり山に登ったり、「大自然を味わう」というイメージを抱く人が多いだろう。しかし、身近な場所でもっと自然体験を楽しんでほしい、と語るのは、自然案内の専門家である佐々木洋氏。親子で身近な自然体験をするときに、あると便利なアイテムについて伺った。
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自然体験は、なにも「大自然」だけ行うものではありません。近所の公園や校庭、ご家庭にも自然はたくさんあります。公園にいつもより10分長く滞在して生き物を見つける、プランターの植物をいつもとは目の高さを変えて見る……。意識して、こういうことをするだけで、広がりや深みが出てきます。
親子で身近な自然体験をするときに、ぜひ持っていきたいアイテムを紹介しましょう。
●フタつきの透明容器
容器に入れて昆虫を観察すれば、上からも下からも見ることができます。平たい容器・チャック付きの袋・フィルムケースのような筒状のもの、この3パターンを揃えるのがおすすめです。
●抗ヒスタミンのステロイド軟膏
蚊に刺されたとき用の「虫さされ薬」ではなく、効き目がより強い軟膏(なんこう)を用意してください。ハチやケムシに刺されたときに使います。
●500mlのペットボトルの水
飲み水としてはもちろんのこと、熱中症対策、ケガをしたときに体にかけるなど、いろいろな用途があります。
このほかにも、「折りたたみ傘」「ハンディタイプの図鑑(または、スマートフォンの図鑑アプリ)」「レジャーシート」などがあると便利です。折りたたみ傘は、開いて背負うと集音効果があり、虫や鳥の声がよく聞こえるようになります。ミニ図鑑が手元にあれば、親子で気になったこともすぐに調べられます。レジャーシートがあると、汚れを気にせずに膝(ひざ)をついたり、うつぶせになったりして、植物や昆虫を観察することができます。試してみてください。