9割以上の保護者が支持 子どもに有意義な「工場見学」
食品、雑貨、自動車など、ものづくりの現場を見ることができる、人気の「工場見学」。夏休みの自由研究対策としても活用できそうだ。ベネッセ教育情報サイトでは、小学生の子どもを持つ保護者のサイトメンバーを対象に、工場見学についてのアンケートを行った。(調査期間2012年2月/回答者数2611人)
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子どもは工場見学をどう感じているのだろうか。
【お子さまは工場見学をどのように感じていますか?】
9割以上が、子どもは工場見学を「楽しんでいる・喜んでいるようだ」と回答した。
●製茶工場を見学して以来、それまで飲まなかった緑茶を飲むように。おみやげの急須も大切にしまっています
●普段飲んでいるジュースが作られていく様子を目の当たりにして感動。マイナス30℃の保冷庫に入ったことも、忘れられない体験だったようです
●食品工場を見学。食べ物の大切さを感じたようで、食べ残したり粗末に扱ったりすることがなくなりました。一緒に参加した祖父母とのよい思い出にもなっています
一方、工場見学を「楽しまない・喜ばないようだ」子どもも。
●食品メーカーの工場。衛生上のぞき込めないようになっているらしく、せっかく見学に行ったのに、何がどう作られているのかがよくわからなかった
●ペットボトルなどを粉砕する工場に行き、「すごかった」とは言っていたものの、楽しかったわけではなさそうです。製品を食べられたり、体験できたりする工場であれば、違った反応があったかもしれません
それでも、子どもが工場見学をすることを「よいことだと思う」と回答した保護者は99%で、ほぼ全員が歓迎していることがわかった。
「ものづくりに、いかに多くの人手がかかっているかを見ることで、ものを大切にする気持ちが育まれると思う。将来、仕事を選ぶときの選択肢も増えるのではないでしょうか」といった声に代表されるように、子どもの関心、興味を広げるきっかけになる工場見学を、有意義な体験だと感じている保護者が多いようだ。