理科好きな子どもに育てたい! ポイントは日常にある「なぜ?」を一緒に考えること
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我が子を理科好きに育てたいが、自分自身は理科が苦手。そんな保護者は子どもにどう接したらよいのだろうか? 筑波大学生物学類のサイエンスコミュニケーターとして、子どもたちに科学をわかりやすく伝える仕事に取り組む尾嶋好美氏に、タイプ別サポートの仕方を伺った。
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(1)親子共に理科が好き:一緒に楽しむ
保護者も子どもも理科が大好きという場合は、一緒に楽しめますね。保護者は自分が正解を知っていることが多いため、口を出してしまったり、正解に誘導してしまったりすることがあります。子どもの学びをそっと支えてあげましょう。
(2)子どもは理科が好き、保護者が苦手:子どもの邪魔をしない
このパターンは、子どもの邪魔をしないことが一番です。手は出さないけれど、資料や道具を用意する、科学館に連れていくなど、子どもが必要と感じるサポートをしてあげるようにしましょう。
(3)子どもは理科が苦手、保護者は理科が好き:子どもの好きなことと、理科を結びつける
子どもが好きなことに理科を結びつけてあげるのがよいのではないでしょうか。たとえば、犬が大好きな子だったら「犬から人はどのように見えているんだろうね」と問題提起してあげるのです。日常生活に研究対象はたくさんあるので、興味のありそうなテーマを提案してみましょう。
(4)親子共に理科が苦手:理科が好きな第三者との接触
自分で教えなければと無理をする必要はありません。身近に理科好きな人がいたらその人に任せるのもよいでしょう。近くの大学の学園祭などに行き、科学イベントに参加するのもおススメです。
教科の理科を含む「科学」では、仮説を裏付けるために実験と考察を繰り返し、試行錯誤して結論にたどりつきます。そのプロセスで得る「自分で考える力」は、生きるうえでとても重要な力です。また、研究を人にわかりやすく伝える経験をとおして、情報を編集する力やプレゼンテーション力も育まれます。ぜひ日常にある「なぜ?」を子どもと一緒に検証してみてください!
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