中学受験の国語記述問題 家では正解できるのにテスト本番でまちがうのはなぜ?

中学受験の国語記述問題 家では正解できるのにテスト本番でまちがうのはなぜ?国語の記述問題が苦手な小5男子。テストではまちがえるが、自宅でもう一度やらせると正しく答えられるという。必要な学習はしているはずなのにと悩む保護者に、平山入試研究所の小泉浩明氏がアドバイスする。

 

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【保護者からの質問】
主語・述語がわからず、記述問題にまちがいが多いようです。理解力を向上させるため、文章を読む時は筆者や登場人物になった気持ちで、作者が何を伝えようとしているのかイメージして読み込む訓練などをさせています。それでもテストの本番ではまちがえてしまうのですが、自宅で再挑戦させると正解します。どうしてでしょうか。(小5男子の母親)

 

【小泉氏からのアドバイス】
考えられるのは、試験場で「考える時間が足りない」ということです。子どもがテストのどの部分で時間を使っているかをチェックしましょう。まず、同じ文章を保護者も同時に読み、どのくらい速さに差があるかを調べます。一般的に、大人が1分間に読む文字数は600文字なので、子どもでも500文字程度の速さはほしいところです。実際に遅いとわかったら、問題文を速く読む練習をします。時間を意識して文章を読む練習をくり返すだけでも効果があると思います。

 

解答する速さは、子どもが問題を解いているところを見ればわかります。記述問題で考え込んだり、書いたり消したりしていないかどうかを調べましょう。記述問題は、だいたいの構想を立ててから書き始める、抜き出し問題はある程度考えて見つからなければパスして、最後に時間が余ったら考えるなど、戦略を一緒に考えてあげてください。

 

他に考えられる原因は精神的なもの。必要以上に緊張すると本来の力が出せません。この場合、模擬試験を何度も受験して慣れることがいちばんです。また、他の科目は問題ないのであれば、国語に対する自信のなさに原因があることも。できなかった問題を家でもう一度解くなどの学習をくり返し、自信を付けさせてあげましょう。

 

出典:テストの本番ではまちがえるのに、家で再挑戦させると正解できます[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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