図形問題を克服するための4つのステップを、専門家がアドバイス
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「図形問題が苦手」という小5男子の保護者の悩みに、平山入試研究所の小泉浩明氏が解決策をアドバイスする。
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【質問】
図形が苦手です。それぞれの問題の解き方はわかっているようですが、解答に行きつかないことがあります。(小5男子の母親)
【小泉氏のアドバイス】
「解き方がわかっているようなのに解答に行きつかない」ということですが、解く過程の中のどこでつまずいているかによって解決策が異なります。解く過程とは、問題を考え始めてから答えを出すまでの各ステップを意味しますが、単純なモデルで示せば次のようになります。
たとえば、最初の「整理ステップ」でしっかり条件を整理してからでないと、次のステップに行ってはいけません。条件がすべてそろっていないので、解けそうに見えても解けないのです。こんな場合は、問題文をもう一度しっかり読ませて、まだ隠れている条件、あるいは読み飛ばした条件をしっかり図に書き写すように指導します。
次の「着目ステップ」は一番難しく、試行錯誤しながら解法の糸口をさぐる作業になります。解法のための糸口を見だすための一番の方法は、やはり問題数を解くことです。どのような点に着目すれば問題が解けるのかを、経験的に身につけていくことが大切です。問題演習量の多い少ないが、力の差として顕著に現れるステップと言えると思います。
次の「公式ステップ」では、間違わずに公式を使えば良いわけですから、それまでの道すじに間違いがなければあまり問題ないはずです。しかし、次の「計算ステップ」で引っ掛かる人は案外多いかもしれません。ここまで来て正解に行きつけないのはあまりにも残念ですから、ミスをしないような計算力を養うことが大切です。
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