【オンライン授業】小学校低学年の子どもはオンライン授業に集中できる? 家庭で保護者がフォローすべきことは?

2021年4月25日から発令されていた東京、大阪、兵庫、京都の4都府県の緊急事態宣言は、5月31日まで延長されたとともに、5月12日から愛知県と福岡県も対象地域に加わりました。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、小学校でもオンライン学習の導入を検討する動きが広がっています。一部の小学校では、既にオンライン授業が開始。まだ環境が整っていない地域もありますが、今後オンライン学習の流れは広がっていくと考えられます。

さて、オンライン授業といってもさまざまな方法があります。今回ご紹介するのは、ビデオ会議ツールを使用してリアルタイムで開催される授業にお子さまが参加される場合のサポート方法です。特に低学年のお子さまの場合は「集中できるか」が課題。初めてのオンライン授業をスムーズに受けるために親としてできることは何か、具体的に見ていきましょう。

この記事のポイント

初めてのオンライン授業では、緊張してうまく発言できないこともある

保護者のかたの協力のもと、オンライン授業に参加するための事前準備をしっかりと済ませ、いよいよオンライン授業の当日。なんとかビデオ会議に接続成功!……と思ったら、肝心のお子さまご本人が緊張して発言できなかったという話はよく耳にします。画面に先生や大勢のクラスメートが表示されたオンラインの雰囲気に委縮してしまい、恥ずかしくなってしまうこともあるでしょう。

新型コロナウイルス流行の影響で、子どもたちもストレスを抱えて生活している毎日。そのような状況のなかで、これまで経験したことがないオンライン授業へ参加するのは大変でしょう。なるべくスムーズに緊張せずに参加するためには、心の準備が必要かもしれません。

お子さまもオンラインコミュニケーションに慣れさせておく

慣れないことに緊張するのは当たり前。逆に考えれば、慣れてしまえば大丈夫である可能性が高いということです。オンラインで行えるのは学校の授業だけではありません。さまざまな方法で、オンラインコミュニケーションに慣れておきましょう。

オンライン授業以外の場面でビデオ会議を試してみる

オンライン授業で緊張しそうなお子さまの場合、まずは授業以外の場面でビデオ会議をする機会を作ってあげるとよいでしょう。学校の友達の保護者のかたや、お知り合いなどに協力をお願いして、オンラインで会話を楽しんでみましょう。

実際に体感してみることで、「オンラインってこんな感じなのだな」ということがわかるはず。そうすれば、お子さまのオンライン授業に対する不安や緊張が少しは和らぐのではないでしょうか。なかなか会えない遠方の友達や祖父母と会話してみるのもよいかもしれません。

「見学」という形でオンライン授業に参加してみる

お子さまの心の準備に時間がかかる場合は、学校の先生に事情を伝えてみましょう。実はオンライン授業には、自分側のカメラとマイクをオフにして「授業の見学のみ」で参加する方法もあり、こちらでOKとしてくれる場合もあります。これなら、お子さま自身はカメラに映ることがないため恥ずかしくないはず。オンライン授業の様子や、クラスメートの表情や発言はリアルタイムで見られるため、授業に遅れるという心配も減らせるでしょう。

なかには、どんな方法であっても「オンライン授業に参加したくない!」と主張するお子さまもいるかもしれません。その場合は、お子さまの気持ちを受け止めつつ、しばらく参加を見送る選択肢もあるでしょう。

オンライン授業に集中できる環境づくりを

心の準備だけでなく「環境」も大切。特に小学生の場合は、保護者のかたの適切なサポートが必要になります。お子さまと一緒に、集中できる環境づくりをしてみましょう。

プリントなどの必要な教材を準備

オンライン授業当日に慌てないためには、勉強道具の準備が欠かせません。使う予定の学習教材や配布されたプリントを整理し、当日使うものをそろえておきましょう。必要なものがすべてそろっているかどうかは、お子さまと一緒に確かめてください。またオンラインといえども、鉛筆などの筆記用具は基本的に必要。学校の授業と同じように準備を進めましょう。

教室をイメージして部屋を整頓

集中できる環境を作るには、学校の教室を思い出してみるとよいでしょう。オンライン授業ならではの悩みは「気が散ってしまう」ということ。漫画やゲームが手に届くところにあれば、集中できませんよね。オンライン授業をする際は、授業に関係のないものを片付けて、教室に近い環境を作ってみてください。オンライン授業専用の部屋を用意するのもよいでしょう。

時間割を作ってメリハリをつける

塾のオンライン学習などでは、お子さまの時間割表を一緒に作る方法がモチベーション維持に効果的です。自宅で行うオンライン学習は遊びとの切り替えが難しく、飽きることもあります。対面ではないため、学習に身が入らないこともあるでしょう。そこでおすすめなのが、学校と同じように時間割を設けて勉強と遊びの時間を分けること。こうすれば、生活にメリハリがつきやすくなります。スケジュール通りに行動することで、お子さまも楽しく授業を受けられるようになるでしょう。

学習目標を設定して集中力アップ

1日の学習目標を設定するのもおすすめの方法です。オンライン授業は時間が決められていますが、それ以外の学習は自分で時間設定ができるはず。だらだらと勉強するよりも、「早く目標を達成する」という意思を持って取り組んでみましょう。その方が学習効果も高くなり、成績アップにつながるはずです。

オンライン学習をするにあたって注意したいこと

家にいながら勉強ができる便利なオンライン学習。しかし、健康面においてはデメリットが発生する可能性もあります。なるべく負担を減らせるように、以下の点に注意していきましょう。

意識して体を動かす

オンライン学習は、基本的に座りっぱなしです。学校へ行く日数が減るため、歩いたり運動したりする機会も減ってくるでしょう。そのため、今まで以上に意識して体を動かすことが必要になります。外に出て日光を浴びたり、散歩をしたり、公園で遊んだり……。保護者のかたも一緒に、体を動かす習慣を付けていきましょう。

また、姿勢が悪くならないように机や椅子の高さを調整することも必要。タブレットやパソコンといった端末も、負担が少ないように位置や向きを調整してあげましょう。授業の合間は椅子から立ち上がって、休み時間のように体を動かしてあげるとよいですね。

視力低下を防ぐための対処を

オンライン学習で特に心配なのは視力低下ですよね。なるべく負担を減らせるように、以下の点に注意してみてください。

・画面のサイズを大きくし、明るさを落とす

画面は大きい方が目への負担が少ないです。スマホよりもタブレット、タブレットよりもパソコンというように、なるべく大きい端末を選んであげましょう。スマホをテレビに接続し、画面を投影するという方法もあります。

また、明るすぎる画面は目への刺激が大きいです。見た目のキレイさではなく、疲れにくさを重視して明るさを設定してあげてください。

・20分に一回は休憩を入れて、遠くを見る

意識して遠くを見ることも大切です。「20分近くを見たら20秒遠くを見る」というように、定期的に遠くを見る癖を付けましょう。動画を視聴するタイプのオンライン学習なら、アラームを設定して休む時間を作ってあげるとよいですね。オンライン授業などでそれが難しい場合は、時々画面から視線を外したり、目をつむったりしてみるとよいでしょう。

オンライン学習は常に近くを見るため、それが視力低下の原因になる可能性があります。それを防ぐためには、なるべく負担を減らし、目を休ませることが大切。蒸しタオルで目を温めるなどしてリフレッシュすることもおすすめです。

体のケアについては、以下の記事も参考にしてください。

【オンライン授業】わたしたちの身体は、座りっぱなしに耐えられない
https://benesse.jp/kyouiku/202006/20200609-1.html

オンライン学習で近視リスクUP? 視力を低下させないための対処法
https://benesse.jp/kyouiku/202102/20210227-3.html

お子さまが楽しい気持ちでオンライン授業に臨むために

オンライン授業は、子どもがパソコンやタブレットなどのIT機器に慣れるための良い機会でもあります。これを機に、将来のことを考えて使いやすいパソコンなどを用意してあげるのもよいでしょう。自分専用の端末があれば、お子さまのやる気もアップするかもしれません。WiFi環境を整えるなどして、自宅のインターネット環境を使いやすいように見直すのも良いでしょう。

プログラミングの授業も始まり、学校教育におけるパソコンの重要性は学年ごとに高まっていきます。ですから、新しくパソコンを用意する場合は、なるべく長く使えそうなものを選ぶのがおすすめ。ICT教育に適したパソコンの条件は、タイピングしやすいキーボードやWebカメラ、表計算ソフトなどが搭載されていることです。

また、お子さまが有害なサイトなどを閲覧しないように、セキュリティ対策がしっかりと施されていることも重要なポイント。特に、共働き世帯などでお子さまのオンライン授業を見守れない場合はより注意が必要です。

保護者も一緒に新しい授業のかたちを楽しむつもりで

新型コロナウイルスで全国的に休校が広がる前までは、日本ではオンライン授業が一般的なものではありませんでした。オンライン授業を導入する小学校は今後増えていくと思われますが、大半は初めての試みとなります。多くの学校やご家庭で、しばらくは試行錯誤しながら対応していくことになるでしょう。

慣れないオンライン授業ですから、保護者のかたもサポートするのにピリピリしてしまいがちです。しかし、緊張しているのはお子さまも一緒。そこに横から「ほら、もっと大きな声で!」などと注意したりすれば、お子さまはオンライン授業に参加するのが嫌になってしまうかもしれません。

オンライン授業のメリットの一つとして、参観日以外では知ることができなかった学校の授業の様子を、保護者のかたも一緒に体験できるということがあります。これは、今までの生活ではなかったことですよね。ですから、小学校からオンライン授業を開始するという連絡がきたら、ぜひ保護者のかたは「楽しむ」という気持ちを持ってみてください。オンライン授業に臨むお子さまのサポートをしながら、新しい授業のかたちを一緒に楽しみましょう。

オンライン授業に向けた保護者のかたの準備については、こちらの記事も参考にしてください。

【オンライン授業】小学校から授業開始の連絡が! タブレットやパソコンのインターネット接続や準備、保護者はどう対応する?
https://benesse.jp/kyouiku/202105/20210514-2.html

まとめ & 実践 TIPS

インターネット環境さえ整っていれば受けられるオンライン学習。地域格差を軽減できたり、学校に通えないときも授業を受けることができたりと、多くのメリットがありそうです。
今後は、より多くの学校で導入されていく可能性があるため、保護者のかたの心構えやサポートも必要になるでしょう。わからないことは事前に調べたり尋ねるなどして準備を整えておきましょう。
最初は試行錯誤でうまくいかないこともあるかもしれませんが、新しい授業のかたちを親子で楽しめるようにしていきたいですね。

出典:文部科学省Webサイト
「GIGAスクール構想の実現について」
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm

「GIGAスクール構想の下で整備された1人1台端末の積極的な利活用等について」
https://www.mext.go.jp/content/20210312-mxt_jogai01-000011649_002.pdf

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