小学校入学前に感情をコントロールできる子どもにするには?

小学校入学前に感情をコントロールできる子どもにするには?小学校入学を控える子どもを持つ保護者は、すぐカッとなったり泣いたりしてしまう我が子に対して、「もう少し感情をコントロールできたらよいのに」と思うことも少なくないだろう。そこで、ベネッセ教育情報サイトでは、感情をコントロールする力を育むために必要なことを、発達心理学が専門の聖徳大学准教授・佐伯素子氏に伺った。***「喜び」「怒り」「悲しみ」「恐れ」といった基本的な感情がそろうのは、生後6〜7か月頃だと言われています。1歳ぐらいになると、不安や恐怖を感じても、保護者の表情から事態を判断して、安心したり警戒したりします。そして、2〜3歳ごろからは、悲しい・楽しいといった自分の気持ちと、原因となった出来事を結びつけて考えられるようになり、徐々に感情をコントロールすることを学んでいきます。4・5歳児になると、言語が発達することで自分の気持ちを言葉で伝えられることが増えてくると同時に、相手の気持ちを理解できるようになります。小学校低学年では、集団生活でもまれていくことに加え、徐々に論理的な思考ができるようになります。中・高学年になると、自分の感情に流されることなく、相手の立場で考えられることも増えてきます。このように感情コントロールは、思考能力の発達、言語の発達、周囲の人との関わりが、相互に影響し合って伸びていきます。感情をコントロールする力には個人差があり、気質が関係しています。この力を育むためには、子どもの発達段階を理解したうえで、特徴を知ることが大切です。我が子がどんな時に感情をコントロールするのが難しいのか、そのような時、保育園や幼稚園の先生はどのように対応しているのか、相談してみるとよいでしょう。保育のプロの先生方は大勢の子どもを見ています。子どもの気質に合ったサポートの仕方をアドバイスしてくれるはずです。

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