厳しくする? 優しくする? 孫のしつけの、ちょうどいいバランスとは

孫のしつけをどのようにしたらいいか、迷う場面に出合ったことはありませんか? 「口出しをしたいけれど、子ども夫婦に嫌な顔をされないかと心配」「孫を甘やかしてはいけない、と分かっているけれど、つい優しくしてしまう」など、悩みは尽きないものです。

「叱れない」親に代わって、しっかりとしつけるべき場面もあります

孫のしつけには、口出しをしないほうがいいという考え方もあります。そうであれば角が立たず平穏ですが、「祖父母世代にしかできないしつけ」もあるものです。
孫が危険なことをした場合や、世間に迷惑をかけた場合などは、きちんと叱るべきです。もちろん、子ども夫婦がきちんと叱っているのなら、フォローに回ればいいのですが、最近の子育て世代の中には「子どもを叱れない」という親も多いと言います。そんなときには、いけなかった理由やどうすればよかったのかなど、シンプルに短く伝えてあげましょう。
子育ての先輩、人生の先輩である祖父母のみなさん。豊かな人生経験から、実感を持って出てきた言葉の一つひとつは、小さなお子さまの心にも深く染みていくことでしょう。

いそがしすぎる子育て世代。お子さまのしつけに関わる大人の数も減っています

日本の若者の自己肯定感や、「自分に長所がある」という意識は、先進国の中で最も低いというデータがあります(平成26年版子ども・若者白書 内閣府)。親はいそがしく、ストレスも抱えています。「子どもとの時間が十分にとれない」「怒りが抑えきれず、追い詰めるほど叱責してしまう」といったことも、若者の自己肯定感が低い原因になっているのかもしれません。
また最近は、お子さまに関わる大人の数がぐんと減ったと言われます。親せき、お隣さん、地域の人などとの関係性が薄れ、子どもの成長やしつけに関わる大人は、親と先生だけというケースが少なくありません。

お子さまの成長を、たっぷりの愛と、豊かな知見で支えましょう

いいところをほめ、たくさんスキンシップをして、「自分は愛されている」という実感を、お子さまにたくさん与えてあげましょう。また、しつけるべき場面に出会ったら、ご自分の言葉で短く叱ることも大切です。そのとき、次に失敗しないようにするためのヒントを伝えたり、お子さまの気持ちに寄り添った語りかけをしたりして、失敗を次の成功につなげられるといいですね。

子育ての主役である子ども夫婦の育児を尊重しつつ、足りない部分を補ってあげることができるのが、祖父母のみなさんです。しつけが必要なシーンでは、ママ、パパの様子を見ながら、実感のある言葉がけをしてみてはいかがでしょうか。お子さまの健やかな成長を、子ども夫婦とともに、あたたかく見守っていきたいですね。

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