完璧さの追求から「虐待」に? 見直したいマニュアルどおりの子育て

完璧さの追求から「虐待」に? 見直したいマニュアルどおりの子育て「イライラして、子どもを叱ってばかりいる」「やめたいのに、たたいてしまう」。子育てをしていると、こんな風に気持ちが追い詰められることはないだろうか。子どもの虐待に詳しい山梨県立大学教授の西澤哲氏に、虐待を防ぐために保護者ができることを伺った。

 

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言うことを聞かない子どもを怒鳴ったり、たたいたりしてしまうことは誰にでもあります。多くの保護者がなるべくそうしないよう、自身を制御しているのです。ただ、幼少期に欲求が満たされないまま保護者になると、子どもよりも自分の欲求を優先したくなることがあります。子どもの存在にいらだちを感じ、虐待につながるのです。経済的困窮や、仕事と育児の両立といったストレスが重なり、手を上げてしまうこともあるでしょう。

 

また、今は子育てに関する情報が氾濫(はんらん)しているため、子育てで大切なことを見失っているかたも多いと考えられます。育児書どおりに完璧に育てようとするあまり、1歳なのに言葉が出ない、3歳なのにおむつが外れないなどと、ほかの子と違うことにイライラし、不安になるのです。一歩立ち止まって、本当はどんな子育てをしたいのかを考えてみましょう。

 

子どもを叱ってしまったら、子どもの立場に立って自身の言動を振り返ってください。「言い過ぎた」「ひどい言葉を言ってしまった」と反省すれば、次は我慢できるようになります。しかし、繰り返してしまう、無意識にやってしまうということなら専門家のサポートが必要かもしれません。相談することは恥ずかしいことではないので、各市町村の、子どもの虐待に対応する窓口などに行きましょう。

 

周囲で虐待かなと思われる場面に遭遇したら、その保護者に「大変ですね」とサポーティブに声を掛けてみてください。ただ、自分では対応しきれないと感じた場合は無理をせずに、児童相談所などに連絡し、専門家にゆだねましょう。

 

出典:これって虐待?と思ったら【後編】子どもの立場に立って考えよう -ベネッセ教育情報サイト

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