ゲーム漬けで勉強時間にブレーキ? 2021年の小5

2021年度に小学5年生だった子どもは、小4の時に比べ、コンピューターゲームの時間が増加する一方、勉強時間は減少したことが、厚生労働省の「21世紀出生児縦断調査(2010年出生児)」でわかりました。21年度といえば、新型コロナウイルスの感染拡大が2年目となり、行動制限や断続的な休校措置も続きました。21世紀に入って生まれた子どもを継続的に追っていく縦断調査によって、何が見えてくるのでしょうか。

この記事のポイント

ゲームは4人に1人が平日2時間以上

登校日にゲームをする子どもの割合は、78.8%でした。2001年生まれの子ども(22年度は現役進学の大学3年生に相当)と比べると、14.1ポイント増えています。
ゲームをする子のうち、1時間以上する割合は、17年度(小1)28.6%→18年度(小2)32.8%→19年度(小3)39.9%→20年度(小4)51.8%→21年度(小5)62.3%と、年々増加しています。特に、2時間以上という長時間の割合は、4人に1人近くを占めます。

勉強「1時間以上」、小4までは増加

ゲームに費やす時間が増えると当然、勉強時間が削られます。
登校日に「学校以外で勉強をしない」と答えた小5(小1の時から回答を続けた子に限定)は6.2%で、小4の時(1.0%)の6倍になりました。
ただし勉強しないという割合は、2001年出生児と比べて、ほとんど変わっていません。コロナ禍が勉強をする、しないに影響を与えたというわけではなさそうです。
登校日に1時間以上「学校以外で勉強をする」子の割合について、小1から小5までの推移を見ると、17.4%→28.4%→37.7%→47.9%→46.7%と、小4までは順調に増えていたのに、小5では伸び悩んでいます。

コロナ禍の影響は

コロナ禍では、休校措置で家にいる間、自宅学習に身が入らず、ゲーム漬けになる子がいたとの指摘がありました。
もっとも、全国一斉休校も行われた小4時の2020年度は、小3に比べ勉強時間が増える傾向にありましたから、コロナ禍が子どもの成長にどんな影響を及ぼしたかは、慎重に見る必要があるかもしれません。また、調査結果は全体の平均であり、家庭間の格差が広がっていないかも心配です。

まとめ & 実践 TIPS

ある年度に生まれた同じ子を毎年ずっと追いかけていく、というのが、縦断調査の特徴です。調査項目は、子育てに関する父母の意識や就業状況、食事、健康状態など多岐にわたっています。さらに高校に入ってからは、文部科学省が調査を引き継ぎます。
時々の状況が子どもの成長に、どう影響したか、あるいは影響しなかったのか。子育てや教育のヒントを得るためにも、調査結果を詳しく分析して、有効に活用してほしいものです。

(筆者:渡辺敦司)

厚生労働省 第11回21世紀出生児縦断調査(2010年出生児)の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/syusseiji/20/index.html

文部科学省 21世紀出生児縦断調査(2001年出生児)
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa08/21seiki/1380892.htm

プロフィール

渡辺敦司

渡辺敦司

1964年北海道生まれ。横浜国立大学教育学部卒。1990年、教育専門紙「日本教育新聞」記者となり、文部省、進路指導問題などを担当。1998年よりフリー。連載に「『学力』新時代~模索する教育現場から」(時事通信社「内外教育」)など。

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