子どもが友達の家に行くときのマナーは?[教えて!親野先生]

教育評論家の親野智可等先生が、保護者からの質問にお答えします。

【質問】

わが家に子どもの友達がよく遊びに来るのですが、挨拶はしないし、遊んだ後の片づけはしないし、勝手に冷蔵庫は開けるし…。うちの子もよその家に行って同じ事をしている可能性があり、心配です。

霜降り金星さん(小2男子)
 

【親野先生のアドバイス】

拝読しました。
たしかに、子どもといえども、やはりマナーは必要ですね。

まずは、何といっても挨拶です。
気持ちのよい挨拶ができれば一気に印象がよくなります。
そうすれば、ちょっとしたことは目こぼししてもらえるかもしれません。

例えば、「こんにちは」「おじゃまします」「ありがとう」「いただきます」「ごちそうさま」「おじゃましました」「さようなら」などです。

この中の「ありがとう」「いただきます」「ごちそうさま」などは、家庭生活の中で身につけるべきものです。
日頃から親が気持ちのよい挨拶をしていれば、モデリング効果が働いて、子どももするようになります。
そして、子どもが言えたら、「挨拶ができたね」「気持ちのいい挨拶をありがとう」などとほめてあげましょう。

でも、「こんにちは」「おじゃまします」「おじゃましました」「さようなら」などは、普段の家庭生活の中では言わないと思います。
そこで、親戚やママ友の家を訪れたときには、親子で必ず言うようにしましょう。
そして、子どもが言えたらほめましょう。

「勝手によその家の物を触らない」「勝手に冷蔵庫や引き出しを開けない」「勝手にいろいろな部屋に入らない」など、「勝手なことをしない」と教えておくことも必要です。

そして、こういったことを教えるときは、子どもが「なるほど」と納得できるように、簡単でもいいので理由を話してあげると効果があります。

「たとえば、うちのパパが大切にしているプラモデルを、よその家の子が勝手に触ったらパパは嫌がるよね」など。

できたら、次のような対話をしながら、子ども自身が理由を考えながら理解できるようにすると一番効果があります。

「たとえば、あなたが大切にしているプラモデルを、誰かが勝手に触ったらどう?」「イヤだよ」「なんで?」「だって壊れたらイヤだから」

「よその家の人が冷蔵庫を開けて、勝手にジュースとか飲み出したらどう?」「イヤだよ」「なんで?」「だってせっかく楽しみにしていたジュースがなくなっちゃうから」「そうだよね」など。

さて、これらのほかにも、マナーとして次のようなことが大切です。

▼玄関チャイムやインターホンを何度も押さない
▼脱いだ靴をそろえる
▼おもちゃで遊んだら出しっぱなしにしないで片づける
▼「お腹空いた」「ジュース飲みたい」などと要求しない
▼おやつなどを食べこぼさない。こぼしたら拭く
▼帰る時間を守る

こういったことも、理由が納得できるように教えてあげましょう。
「本当にそうだな」と心から納得できれば、実行できる可能性が高まります。
納得度とやる気は比例するからです。

さらには、ホワイトボードなどに書き出しておいて、家を出る前におさらいできるようにしておくといいでしょう。
楽しいイラスト入りなら、より印象に残ります。

なお、「教えて!親野先生」の次の記事もご参考にしてください。

家に遊びに来るよその子に、マナーを教えるには?
【前編】
https://www.benesse.jp/kyouiku/200911/20091110-1.html
【後編】
https://www.benesse.jp/kyouiku/200911/20091124-1.html

私ができる範囲で、精一杯提案させていただきました。
少しでもご参考になれば幸いです。
みなさんに幸多かれとお祈り申し上げます。

プロフィール

親野智可等

親野智可等

教育評論家。23年間の教員生活のなかで、親が子どもに与える影響力の大きさを痛感。その経験をメールマガジンなど、メディアで発表。全国の小学校や、幼稚園・保育園などからの講演に引っ張りだこの日々。

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