保護者の悩みを「赤ペン先生」が解決! 中1夏休みの家庭学習サポート術
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大手通信教育会社で20年以上、中学生の担当として通信添削を行っている高野千明氏に、思春期ならではの家庭学習のサポート法を、保護者からの質問に答える形で教えてもらった。
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Q1 宿題にまったく取りかからないのですが、手伝うべき?
A1 「今、何に取り組んでいるか」に関心を持ってあげることが大事
中学生の夏休みは、部活が忙しい一方で、宿題も教科ごとにたくさん出ていて、大変です。自由研究のテーマなど、さりげなく話題にしてあげましょう。自分のしていることに関心を持って聞いてくれるとうれしいし、孤独感もかなり薄れるのではないでしょうか。ただし、「早くやりなさい」は禁物です。
また、子どもが勉強する時間は、保護者のかたも本を読むなど、何かに取り組むようにすると、勉強しやすい環境づくりができると思います。
Q2 1学期の定期テストの成績がよくなく、特に数学が苦手です。夏休み中にすべきことは?
A2 1学期のつまずきを、お休み中に解消しておくことが理想的
夏休みは1日15分、30分でも、家庭学習の習慣は守らせ、忙しい毎日の中で、少しでも勉強に取り組んでいる姿を見たら、すかさずほめてあげてください。
数学では、ある単元のたった一つのステップでつまずいているだけで拒否反応を起こしてしまう子どもも多いです。1学期のつまずきを、お休み中に解消しておくことが理想的です。「できていないこと」を指摘するのではなく、できているところはほめてあげて、「ここだけできれば大丈夫」と、どこが課題かを指摘してあげてください。
Q3 部活でくたくたらしく、家では寝ているかゲームばかり。勉強は?と聞くとものすごく不機嫌に
A3 あえて勉強のことは言わず、お子さんの「今」に関心を持ってあげる
中学生になると、子どもたちは自分の世界を広げ、保護者には見えなくなる部分も多くなります。部活に打ち込むあまり、家では話をするエネルギーがないのかもしれないし、疲れて勉強できないので、余計に不機嫌になるのかもしれません。
部活動など、何の見返りも求めず、ただただ楽しいから何かに打ち込むというのは、今しかできない幸せな経験ではないでしょうか。ですから、何かがんばっている姿が見えたら、そのことにふれてあげるだけでいいと思います。結果よりも、お子さんの「今」に関心を持ってあげることが大切です。
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