大学生オススメ!勉強を好きになれた子ども時代の習慣②「勉強したくなる仕組みを作る」
子どもが自分からすすんで勉強するようになるためには、どうすればいいのでしょうか。
そのヒントをつかむため、勉強習慣を身に付けて大学合格を実現した大学生に「子どものころから続けていた習慣」を聞いたところ、勉強を好きになるためのいくつかのポイントが見えてきました(※1)。
前回ご紹介した「勉強するタイミングを決める」に続き、今回紹介するのは「思わず勉強したくなる仕組みを作る」という工夫。「そんな夢のような方法があるの?」と思うかもしれませんが、実は今すぐ取り入れられるアイデアがたくさんあるようです。勉強を「やらなければならないもの」から「やってみたいもの」に変える工夫を見ていきましょう。
この記事のポイント
「勉強したくなる仕組み」を作る3つのアイデア
勉強は、なかなか気が進まないこともあるものです。でも、ご褒美や楽しさを加えることで、勉強への意欲を刺激することができます。
大学生から寄せられたアイデアを見ると、勉強へのモチベーションを高める方法は次の3つに分類できることが見えてきました。
・勉強後の楽しみやご褒美を用意する
・「ちょっとした競争」と「ほめ言葉」
・ゲーム要素を取り入れる
楽しさがあれば、思わず取り組みたくなるもの。どのように楽しさや面白さを加えていくかがポイントです。それぞれのフリーアンサーの声も参考にしながら、お子さまに合った方法を考えてみてください。
勉強後の楽しみやご褒美を用意する
<大学生の声>
● 「宿題が終わったらゲームをするとか、ワークを5ページ解いたらおやつを食べるとか、終わったらこれをやるとご褒美を決めていました。あと勉強をしている自分がかっこいいと考えていました(笑)」(龍谷大・1年)
● 「その日の決まった分の勉強が終わったら、100均のシールを台紙に貼って、貯まったらお菓子を買ってもらえるシステムが良かった。シールの貯まる達成感が良かった」(山口大・1年)
● 「勉強を終えたご褒美にはおやつを食べる」(関西大・3年)
● 「自主学習ノートを毎日1ページやって提出すると、担任の先生がシールをくれたのでそれ目当てに頑張っていました。たかがシールですが、小学校の頃のシールの価値はものすごく高く、シールのために絶対勉強するぞ!と毎日意気込んでいました」(山形大・4年)
勉強が終わったあとに楽しみを用意することで、「早く取り組もう」という気持ちに火がつくようです。義務感からの勉強とは、取り組む気持ちも変わりそうですね。
また、この取り組みを続けることで「やることを先に終わらせる」というよい習慣にもつながりそうです。
保護者も「終わったら何して遊ぶ?」と声をかけたり「勉強後のおやつに好きなチョコを買ってきたよ」など、楽しみをイメージできるような声かけをしてあげましょう。ご褒美シールを一緒に買いに行くのもいいですね。
「ちょっとした競争」と「ほめ言葉」
<大学生の声>
● 「弟がいるので、チャレンジや学校のワークをどちらが点数高く取れるか競っていました。勝負なのでやる気になるし、正しく解けるように頑張るので自然とテストの点数も上がってモチベーションになったのだと思います」(慶應義塾大・1年)
● 「とにかくテストでいい点を取ったら家に帰った瞬間すぐ親に自慢して褒めてもらう。もうその快感のためだけに勉強していました(笑)」(名古屋大・1年)
● 「親に言われる前に勉強を済ませておく。その方が親に聞かれても、なんなら得意げに終わったと言えるし、褒められるのでモチベーションが上がる」(大阪公立大・2年)
● 「私の小学校では自学ノートがあり、宿題とは別に自分で勉強してくると、先生が評価してくれました。私は、先生が褒めてくれることが嬉しく、自学を頻繁にやっていました」(名古屋市立大・1年)
競争となると勝ちたくなるものですし、ほめられると嬉しくなるものです。こうした自然な気持ちを、うまく勉強のやる気につなげていたという声も多く寄せられていました。
ただし、勝ち負けにこだわりすぎたり、ほめられることだけが目的になってしまったりしないよう注意も必要です。そのために、保護者としては、結果だけでなく「昨日よりできたね」「前より早く解けたね」など、努力のプロセスや変化にも目を向けた声かけができるといいですね。兄弟や友達とではなく、過去のお子さまと比べて前向きな言葉をかけられると、よりがんばる気持ちを高められそうです。
ゲーム感覚で取り組む工夫
<大学生の声>
● 「ゲーム感覚でできる勉強(タブレットやアプリゲーム)を活用する」(専修大・1年)
● 「我が家では、小学生のころ『チャレンジの問題を全部解いて、赤ペン先生に出すまで、次号のチャレンジは開けてはいけない』というルールがありました。次のチャレンジの内容がどれだけ楽しみでも、しっかりやり切らないと次に進めませんでした。結果として、問題集を最後までやり抜く、継続して勉強をするという訓練となり、勉強が好きになったなあと思います」(東北大・4年)
● 「簡単すぎず難しすぎない目標を決め、毎日出来たらYouTubeを見れる、外食に行けるなどのご褒美を用意すると、ゲーム感覚で勉強が進みました」(岡山県立大・1年)
勉強にゲームの要素を取り入れることで、やる気につながったという声も見られました。
通信教育や学習アプリなど、ゲーム要素のある教材を活用するだけでなく、取り組み方にゲーム性を持たせるという工夫もあるようです。家庭でも「今日はドリルを何分でできるかな?」「10分で何問解けるかな?」といった声かけをすることで、ゲーム感覚で取り組める工夫ができそうですね。
「勉強したくなる仕組み」でモチベーションを高めよう
「勉強したくなる仕組みを作る」という習慣を実行していた大学生の声から見えてきたのは、「やる気が出るのを待つ」のではなく、やりたくなるきっかけを作って楽しむことが勉強習慣に繋がるということでした。
「(外発的動機付けとなる)ご褒美で釣るのはよくないのでは?」「競争をあおると、良くない影響もありそう」といった心配もあるかもしれませんが、声かけによってうまくバランスをとることができます。
「勉強をがんばったから、心おきなく遊べるね」とがんばりを認めたり、「先週よりもたくさん取り組めているね」と変化に気付かせてあげることで、ご褒美や勝ち負けだけが目的になるのではなく、「もっとがんばりたい」という内発的な気持ちを引き出すきっかけにできるでしょう。
まとめ & 実践 TIPS
勉強を習慣にするためには、「やらなければならないこと」としてだけではなく、「やってみたい」と思える仕掛けを作ることも大切です。
シールやご褒美、ちょっとした勝負やゲーム性など、家庭でも取り入れやすい工夫はたくさんあります。お子さまの性格に合った方法を探しながら、楽しみながら続けられる仕組みを作っていけるとよいですね。勉強に取り組む楽しさを感じることができれば、自然と机に向かう姿勢を身に付けていけるでしょう。
(出典)
※1 小学生時代の習慣に関するアンケート
調査地域:全国
調査対象:進研ゼミ高校講座を受講していた大学生(学年は当時のもの)
調査期間:2024年8月
調査手法:WEBアンケートによるベネッセ調べ
有効回答数:150名
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