大学生オススメ!勉強を好きになれた子ども時代の習慣①「勉強するタイミングを決める」

「うちの子、あまり勉強しなくて心配」「勉強習慣を身に付けてほしいけれど、口出ししすぎるのもよくないし……」と悩んでいる保護者のかたもいらっしゃるのではないでしょうか? どうしたら、子どもが自分から机に向かうようになるのか気になりますよね。

そこで、勉強習慣を身に付け、大学合格を実現した大学生にアンケートを実施(※1)。「子どものころからこれを続けていたから勉強が好きになった」と思うおすすめの生活習慣を聞いたところ、いくつかのポイントが見えてきました。

今回は、その中でも特に多くの声が寄せられた「勉強するタイミングを決める」について紹介します。

この記事のポイント

    「勉強するタイミングを決める」ための3つのアイデア

    「勉強しよう」と思うだけでは、つい後回しになってしまうこともあるもの。勉強するタイミングを決めておくことで、行動につながりやすくなり、習慣化もしやすくなるようです。

    大学生から寄せられたアイデアとしては、次の3つが多く見られました。

    ・朝時間を活用した短時間学習
    ・帰宅後、遊ぶ前に宿題に取り組む
    ・少しずつでもOKとする

    勉強のタイミングを固定できると、「ご飯を食べたら歯みがき」のように自然と行動につながりやすくなります。それぞれのフリーアンサーの声も参考に、お子さまにベストなタイミングはいつか考えてみてくださいね。

    朝の時間を活用した短時間学習

    <大学生の声>

    ● 「朝早起きして勉強する習慣を作ること。小学生の時からやっていて、大学に受かったあと今でも続けている」(千葉大・1年)
    ● 「平日は朝起きてから学校に行くまでの時間に少し勉強していた。朝はルーティンが崩れにくいので続けやすかった」(大阪公立大・3年)
    ● 「朝ご飯を食べて学校に行くまでに少し勉強していた。学校で疲れていない時間にできるので効率がよかった」(関西大・1年)
    ● 「朝に勉強する。さっさと終わらせることで、褒められるし、自由時間をゲットできるという達成感を得られたから」(千葉大・3年)

    朝は一日の始まりで、頭もクリアな時間帯。しっかり睡眠をとったあとであれば、エネルギーも十分なはずです。「5分だけ」「計算ドリル1ページだけ」など、短時間から始めるのが続けるコツ。朝の時間をうまく使えると、1日の学習リズムを作りやすくなります。お子さまが朝勉強の時間を固定化しやすくするために、朝ご飯の時間を決めておくといったサポートができるといいですね。

    帰宅後、遊びの前に宿題に取り組む

    帰宅後、遊びの前に宿題に取り組む

    <大学生の声>

    ● 「学校から帰宅したらすぐに宿題に取り組むことがおすすめです。親から勉強しなさいと言われることはないし、宿題が終わったあとは遊びに集中できるので、これを習慣づけるといいと思います」(宮城大・1年)
    ● 「テレビやゲームの前にまず宿題を終わらせることを決めていました。後回しするくせがつかないようにするためにも、家に帰ったら着替えておやつを食べて勉強!をルーティンにしていました」(高知県立大・3年)
    ● 「家に帰ってきたら宿題をまず終わらせることを習慣にしていました。そうすると、勉強を強制されることや宿題を忘れて怒られることもなく、勉強に対して嫌な気持ちになることが少なかったです。」(名古屋大・1年)
    ● 「宿題は早めにやるということを小学生の頃から続けていた」(成蹊大・1年)

    宿題は、帰宅後すぐや、遊ぶ前に取り組むことで、後回しグセがつきにくくなるようです。「帰宅→宿題→自由時間」という流れが決まっていると、やるかどうか迷う時間が減るというメリットもあります。

    保護者は、お子さまが宿題に取り組みやすくするために「終わったら何して遊ぶ?」と声をかけるなどして気持ちを高めてあげられるといいですね。リビング学習をしている家庭であれば、宿題に取り組む机をきれいに整えておいたり、テレビなど気が散るものを消しておいたりすることも、大切なサポートです。

    一方、宿題がない学校も増えてきていますが、なくてもドリルを毎日1ページなど5分くらいでできるものを毎日与えて置き、帰ってきたらすぐやるリズムを作るのも有効です。

    「やることを先にやる」という姿勢を小学生のうちに身に付けられれば、中学や高校、大学での学習や仕事にも役立ちそうですね。

    少しずつでもOKとする

    <大学生の声>

    ● 「毎日漢字を3文字ずつ覚えて、イラストを描きながら覚えた漢字を使って例文を書いていました。遊びの中で勉強をしていた記憶があります」(立教大・3年)
    ● 「毎日の計算と漢字練習を続けていた」(杏林大・2年)
    ● 「毎日自主学習をしていたので、勉強しないと気持ち悪いと思う体になりました」(山形大・2年)

    少しずつでも「毎日取り組む」ことを意識していたという声もありました。勉強時間の長さよりも、「毎日やる」ことが習慣化のポイントになっていたようです。

    まずは「小さなルーティン」から始めてみよう

    「勉強するタイミングを決める」という習慣を実行していた大学生の声から見えてきたのは、子どものころから勉強を生活の流れの中にうまく組み込んでいたことでした。

    「朝に少しだけ勉強する」「帰宅したらまず宿題に取り組む」など、「やる時間や順番が決まっている」と、自然と行動に移しやすくなります。

    一方で、いきなり長時間の勉強習慣をつくろうとすると、負担に感じてしまうこともあります。大学生の声を見ても「計算ドリル」「漢字練習」など、小さなタスクの積み重ねが多く見られました。

    まずは家庭でも、「朝5分だけ」「ドリル1ページだけ」など、取り入れやすいルーティンから始められるようにサポートしてあげられるとよいかもしれません。小さな取り組みの繰り返しが、習慣づくりにつながっていきそうです。

    まとめ & 実践 TIPS

    勉強を好きになれた子ども時代の習慣①「勉強するタイミングを決める」

    小さな取り組みの積み重ねが、一生モノの勉強習慣につながっていく様子は心強いものですね。

    子どものうちから毎日の生活のタイミングの中に少しずつ勉強を取り入れていくことで、食後の歯磨きのように「やらないと気持ちが悪い」と感じるほど、「やるのが当たり前」という感覚が育っていくのかもしれません。

    無理に長い勉強時間を目指さなくても大丈夫。
    まずはできそうなことから、小さなルーティンをつくっていくことが、学習習慣づくりの第一歩になりそうです。

     

    (出典)
    ※1 小学生時代の習慣に関するアンケート
    調査地域:全国
    調査対象:進研ゼミ高校講座を受講していた大学生(学年は当時のもの)
    調査期間:2024年8月
    調査手法:WEBアンケートによるベネッセ調べ
    有効回答数:150名

    プロフィール


    庄子寛之

    元公立小学校指導教諭。大学院にて臨床心理学について学び、道徳教育や人を動かす心理を専門とする。「先生の先生」として、ベネッセの最新データを使いながら教育委員会や学校向けに研修を行ったり、保護者や一般向けに子育て講演を行ったりしている。研修・講演は500回以上。講師として直接指導した教育関係者は1万5000人に及ぶ。

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