私立高校の学費が安い県ランキング 一番安いのは東北地方のあの県？！ 3年間合計で100万円の地域差も

コロナ禍などによる社会経済情勢の変化が続く現在、家計にも少なからぬ影響が出ているのではないでしょうか。私立高校に通うお子さまの場合、学費は家計の中で大きな割合を占めます。私立高校の学費は学校ごとに差があるだけでなく、地域によっても相場が違うもの。47都道府県の中で、令和３年度に最も学費が安かった県をランキング形式でお届けします。

私立高校の学費 3年間合計　地域差は約100万円?!

私立高校の学費は学校ごとに差があることに加えて、地域によっても相場がかなり異なります。

学校に納める初年度の授業料と施設整備費等の合計額で比較すると、最も高い地域は年額約74万円、最も安い地域は約42万円。これが高校3年間で毎年支払う金額だとすると、最終的には約94万円の差が出てきます。

実際は初年度に入学金などもかかるため、授業料も入学金も高くなる地域とそうでない地域ではより大きな差が見られるでしょう。

令和3年度の文部科学省による調査によれば、私立高校の全国平均額では施設整備費等が前年度より減少した傾向が見られる一方で、授業料は増加しました。それに応じて、授業料と施設整備費等の合計額も令和2年度よりやや増加することになりました。

学費の全国平均額はいくら？

ここで、初年度に支払う学費をもう少し詳しく見てみましょう。文部科学省の「令和3年度私立高等学校等初年度授業料等の調査結果について」では、学校に支払う学費を3つに分類しています。

授業料・入学料・施設整備費の全国平均額は以下のようになっています。

私立高校の学費が安い都道府県TOP5

では、いよいよ私立高校の学費が安い5県を見ていきましょう。

高校3年間全体の学費で最も大きな割合を占める初年度授業料のランキングです。

【私立高校の授業料が安い都道府県 TOP5】
1位　沖縄県　32万7,750円
2位　秋田県　33万3,600円
3位　福井県　34万9,560円
4位　新潟県　35万2,759円
5位　千葉県　36万622円

なお、47都道府県で最も授業料が高いのは大阪府で、59万2,635円でした。

都道府県ごとのこうしたバラつきは、その地域にどのような高校があるかにも大きく関係しています。今回のランキングは平均額での比較なので、実際に進学を考えている私立高校の学費は、学校のWebサイトや資料などでご確認ください。

高校の授業料の無償化制度とは？

今回ご紹介したTOP5の県は授業料が安い方とはいえ、私立高校でかかる学費は家計にとって負担が大きいもの。支払うのが厳しい場合、条件を満たせば高校の授業料の支払いを国が支援する「高等学校等就学支援金制度」の利用ができますので、気になるかたは調べてみましょう。新入生の場合は入学時等に学校から案内があります。

また、地域によっては国の支援金に加えて都道府県独自の就学支援金や補助金を利用できる場合も。詳しくはお住まいの都道府県の情報をご確認ください。