休校期間の影響で、苦手単元のある子が増加!家庭学習でつまずきを解消する方法【中学年編】

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長期に渡る休校期間の影響で、授業スピードが速く、一度の授業で学ぶ量も多くなっている状況の中、学習内容が定着しなかったり、苦手な単元が増加していったりするなど、お子さまの学習に対して不安をかかえているおうちのかたは多いのではないでしょうか?
お子さまの学習の遅れを取り戻したい、つまずきを解消したいというおうちのかたへ、家庭学習のヒントになれば…と対処法をご紹介したいと思います。

(赤ペン先生 吉田)

この記事のポイント

予習・復習の習慣をつける。

「予習・復習」というと大変な勉強のように思われるかもしれませんが、復習は、「その日の授業のノートや教科書でやったところを読み直す」、予習は、「次の日の授業でやるところの教科書を読む」だけでもよいのです。特に、予習は、学年が進むにつれてとても大事になってくるので、早いうちに習慣にしておくことをおすすめします。授業の内容を前もって少しでも知っておくことで、子どもの気持ちにも余裕ができ、授業内容も頭に入りやすくなります。予習でわからなかったところに線を引いておくと、そこに注力して授業を受けることもできるので効果的です。また、復習で大切なことは、わからないことをそのままにしておかないことです。わからないことは決して恥ずかしいことではないので、おうちのかたや先生に聞くなどして即座に解決することを習慣づけましょう。

わかるところまで戻る

特に算数は、学んだことを積み上げていく教科なので、前の段階での学習の「つまずき」をそのままにしておくと、だんだん問題が解けなくなってしまうこともあります。お子さまによっては、「わからないところがわからない」場合もあるので、一つひとつ確認しながら「わかるところまで戻る」ことが必要です。例えば、わり算であれば、「計算のやり方でつまずいている」のか、「九九でつまずいている」のかを確認して、「九九でつまずいている」のであれば、「九九」まで戻って学習します。「そこまで戻るの?」と一瞬、気が遠くなるような気持ちになるかもしれませんが、それがいちばんの近道です。まだまだ中学年です。いくらでも取り戻しができます。

苦手な勉強も子どもが興味のあることに関連づけてやる気をアップ!!

3年生の「赤ペン先生の問題」のおたよりでは、非常に多くのお子さまが、今、大人気の「鬼滅の刃」の映画を観たことを報告してくれました。驚いたことに、未習漢字の難しい字であるにも関わらず「鬼滅の刃」「無限列車」と漢字で書いてくるお子さまが大多数だったのです。興味があれば、ちゃんと覚えて書けるのです。むしろ、漢字で書きたくて率先して覚えているのではないでしょうか。その自主性と積極性さえあれば、できないことはないような気がしてきます。
例えば、お子さまが好きな「スポーツ選手」や「アイドル歌手」などを登場人物にして、算数の文章問題に取り入れるなどすると、興味を引き、楽しく取り組めそうです。苦手な漢字も、「炭」は「炭治郎」の「炭」のようにして覚えるとすぐ覚えることができそうです。好きなことに対するお子さまのエネルギーをぜひ生かしてください。

まとめ & 実践 TIPS

学習の積み残しはとても心配ではありますが、そのときはできなくても、時間と共に自然と理解できるようになっていくことも多いものです。私の娘は、算数の「くり上がり」「くり下がり」がスムーズにできませんでした。何度くり返し練習してもなかなか定着しないので、随分悩みました。でも、時間の経過と共に、気がついたらできるようになっていたのです。そのときは、ちょっと感動しました。子どもは、日々成長していきます。焦らず、人と比べず、「待つ」こともひとつの「コツ」かもしれません。

吉田かさね

赤ペン先生 吉田かさね

赤ペン先生歴26年。3年生担当
高校生のとき、進研ゼミを受講していて、赤ペン先生の文字の美しさ、丁寧さ、優しさにふれ、自分もこんなふうにできたらいいなと思い、赤ペンの道へ。日々「『赤ペン』って楽しい!」「次もがんばろう!」と思えるような声かけ・指導を心がけている。
また、続けることで、力がついたと実感でき、自信をもってもらえることが一番の励み。
趣味:読書・舞台鑑賞
自己紹介:ケセラセラ(なるようになる!)
一男一女の母。

参照:
小学校の3・4年生から増える、算数の計算が苦手な子ども[Pick UP 教育データ]
https://benesse.jp/kyouiku/200712/20071219-6.html

小学校の授業進度は例年並みに! 授業スピードが速いので家庭学習が成績の維持や向上の鍵に
https://benesse.jp/kyouiku/202011/20201116-1.html

プロフィール



赤ペン先生は「進研ゼミ」の選考に合格し、ゼミ独自の研修・教育を通じて、教科の学習内容やお子さまの力を伸ばす指導法などを学んだ人です。 お子さま一人ひとりの解答状況や学習の到達度に合わせて、丁寧に添削・指導いたします。 ※「赤ペン先生」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。

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