小学校ではあの人気シリーズが 学校の朝読書でよく読まれているのはどんな本?

小学校ではあの人気シリーズが 学校の朝読書でよく読まれているのはどんな本?学校における「朝の読書」運動を推進している朝の読書推進協議会は、2014(平成26)年度に朝の読書で子どもたちに読まれた本の調査結果をまとめた。これは、子どものための本選びの参考になりそうだ。ベネッセ教育情報サイトでは、教育ジャーナリストの斎藤剛史氏に、調査結果について聞いた。

 

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「朝の読書」は、学校で授業が始まる前の朝の時間を利用して、10分間程度、子どもと教員が一緒に読書をするという活動です。2014(平成26)年度に「朝の読書」で読まれたベスト5は、次のとおりです。

 

● 小学校
(1)「かいけつゾロリ」
(2)「科学漫画サバイバルシリーズ」
(3)「学研まんが新ひみつシリーズ」
(4)「怪談レストラン」「しずくちゃん」「一期一会」
(5)「冒険!発見!大迷路」

 

● 中学校
(1)「空想科学読本」
(2)「図書館戦争シリーズ」「『ぼくら』シリーズ」「カゲロウデイズ」
(3)「謎解きはディナーのあとで」
(4)「ハリー・ポッター」
(5)「ソードアート・オンライン」

 

● 高校
(1)「図書館戦争シリーズ」
(2)「ソードアート・オンライン」「村上海賊の娘」「永遠の0」
(3)「カゲロウデイズ」
(4)「レインツリーの国 World of delight」
(5)「探偵ガリレオシリーズ」

 

思考力や表現力を高めるためにも読書は欠かせず、文部科学省などは2012(平成24)年度から「学校図書館図書整備5か年計画」として毎年度200億円を学校図書館の蔵書整備のために予算化しています。しかし同協議会の調査によると、学校図書館の蔵書について「十分」としている学校は23.9%に過ぎず、41.6%の学校が「不足している」と答えています。学校図書館整備予算は、自治体が自由に使える地方交付税の中で措置されているため、実際には学校に予算を回していない自治体が少なくないと言われています。子どもたちが読書習慣を身に付け、充実した学習活動ができるようにするためにも、学校図書館の充実が求められるところです。

 

出典:今、子どもたちはどんな本を読んでいる? 「朝の読書」の実態 -ベネッセ教育情報サイト

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