心配だらけの子どものスマホ利用、保護者が正しく使わせるコツとは?

心配だらけの子どものスマホ利用、保護者が正しく使わせるコツとは?入学や進学を機に、子どもにスマートフォン(スマホ)を買い与えた家庭も多いのではないだろうか。スマホは利便性が高い反面、子どもに持たせるとなると、長時間の使用や悪質サイトへのアクセスなど心配の種は尽きない。子どものスマホ利用について保護者はどのような不安を抱えているのか、教育ジャーナリストの渡辺敦司氏が東京都の調査をもとにレポートする。

 

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東京都は2014(平成26)年12月、小学4年生から高校生までの子どもに携帯電話等を持たせている都内在住の保護者を対象に、調査を実施しました。それによると、スマホを「適切に利用していると思う」「まあまあ適切に利用していると思う」との回答が76.0%と、4人に3人に上りました。世代別では、小学生が93.0%だったのに対し、中学生は70.2%、高校生は64.6%と、年齢が上がるにつれて保護者の心配も高まっていることがうかがえます。

 

スマホを持たせるにあたり不安なことがあるか、複数回答で挙げてもらったところ、「スマートフォンに依存してしまう」が63.3%、「SNS(インターネット交流サイト)を利用し、友達とトラブルになる」も47.3%となりました。以下、「出会い系アプリ等で、知らない人と知り合いになれてしまう」37.9%、「高額の料金を請求されてしまう」30.7%などが続きます。

 

子どもがスマホを正しく使用するために必要な課題は何か、2つまで選んでもらったところ、2人に1人が「インターネットや携帯電話について、子供に教育できる十分な知識を身につけること」(51.3%)と、「親子のコミュニケーションを緊密にすること」(51.1%)を挙げました。これからの社会で活躍する子どもたちは、スマホに限らず、さまざまな情報機器を使いこなすことが不可欠です。スマホを禁止したり、制限したりすることにはもはや限界があるでしょう。学校と家庭が連携し、トラブルを避けながら情報機器を活用する力を、子どもたちに身に付けさせることが重要といえます。

 

出典:子どものスマホ、保護者が悩むのは当たり前? -ベネッセ教育情報サイト

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