小学生の7割が家の手伝いをしている! 役に立つ経験が育てる「あの気持ち」とは?

ベネッセ教育研究開発センターの「第2回子ども生活実態基本調査報告書」によると、小学生が「ふだんすること」のなかに「家の手伝いをする」という答えは約7割。「家の手伝いをすることは、学校での当番活動や係活動と同じです」と話すのは、学校向け情報誌の編集に携わっている小泉和義氏。子どもが役割をもって行う活動についてうかがった。

 

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【小学生が「ふだんすること」】

小学生が「ふだんすること」

小・中学校では、教科の授業のほかに「特別活動」というものがあります。学級活動や児童会・生徒会活動、係活動や当番活動などです。係活動は、新聞係・生き物係など、クラスの役割の中から自分でやりたいものを選び、自分たちで創意工夫をしながら進めていきます。当番活動は、日直・給食当番など、毎日繰り返して必要な仕事を順番に分担します。

 

係活動や当番活動では、「いやだな」「面倒くさいな」と感じることがあっても、役割や責任を持って行うことにとても価値があります。また、必ずしも自分の希望する係になれなかったり、やりたくない係をまかされたりするなかで、自分たちの手で問題を解決しようという姿勢を育成しています。

 

これは、家庭内における「手伝い」と同様です。しかし、「手伝い」といってしまうと「自分がやらなくてもどうにかなる」という感覚をもってしまいます。子どもには「手伝い」ではなく「役割」を与え、「あなたがいなければみんなが困る」という状況を作り出せば、責任感が増します。そして、子どもから「手伝って」といわれたら、子どもの仕事の手伝いをしてあげてください。子ども自身が感謝の気持ちを抱き、手伝うことの大切さを実感できるでしょう。

 

出典:「係活動」は何のため? -ベネッセ教育情報サイト

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